おまじない。 ページ37
「…ん？ガホが？」
「ううん、Aが(笑)」
「毎日ジヨンのこと考えてた。」
本当に。毎日、毎日。
ジヨンいない部屋で、ジヨンのことを考えていた。
「…えらいじゃん。」
ジヨンが私の頭を撫でて、
そのまま腕を緩めて、私の目を見つめる。
瞳も、手も、声も、匂いも、温度も、全部、
私が知ってるジヨンのものだった。
それなのに、久しぶりだからか、
その全てに緊張してしまって、
「…お腹空いた？」
話を逸らすように、そうジヨンに聞いた。
「準備してくれてあんの？」
「もちろん。」
いい匂いすると思った。
そう言うジヨンの手を引いて、リビングに向かって歩く。
「うわー、うまそ。」
「ちょっと作りすぎたね。」
「腹減ってるから食べれるよ。
あ、シャンパンあるから飲もうよ。」
「冷蔵庫にソジュもあったでしょ？」
「じゃあ、どっちも飲も。」
緑の瓶で乾杯をして、
ジヨンは私が作ったご飯を美味しそうに食べた。
「うまかったー。」
「お腹膨れた？」
「うん、満腹。
食後のシャンパン、シャンパン。」
ジヨンは椅子から立ち上がり、
冷蔵庫からシャンパンを取り出した。
「…あ、Aにお土産あるんだ。
ちょっと持ってて。」
ジヨンはよく冷えたシャンパンを私に預け、
玄関からキャリーバッグを引いて戻ってきた。
大きなキャリーバッグをバサッと床に広げ、
その横に腰を下ろして、荷ほどきを始めるジヨン。
私はシャンパンをテーブルに置いて、
２人で平らげて空になったお皿をキッチンへ運んだ。
「あとで俺が洗うから置いといて。
A、こっちおいで。」
「はーい。」
ジヨンの言葉に返事をして、
濡れた手をタオルで拭き、ジヨンの元に向かった。
ジヨンは両手を後ろで隠して、
「A、手出して。」
笑顔で、そう言った。
一体どんなものを渡されるのか、
どうやって手を出したらいいのか、分からないけど、
ジヨンにそう言われて、右手の平をジヨンに差し出す。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
