甘い誘惑。 ページ30
「ん？…はい。」
首だけジヨンの方を向いて、
その頬に音を立ててキスをした。
「A」
「なあに？」
「このまま、休憩しよ？」
やっと後ろから離れたと思ったら、
キーボードの上に置いた私の手を取るジヨン。
「さっきしたじゃん。」
「今度は、あっちで。」
ジヨンは、そう言って後ろのベッドを指差した。
「…あっちって、ベッドで？」
「ん。」
その返事と同時に、ジヨンは、
握った私の手の甲から手首にキスをする。
その表情があまりにセクシーで。
「…休憩の意味、違くない？」
そう、本音が漏れた。
「違くない。」
なんて言いつつ、キスを止めたジヨンは、
私の腕を引いて、立ち上がった私を抱き寄せた。
ジヨンの身体と私の身体がぴったりとくっ付く。
「…２人でベッドで休憩？」
ジヨンの腕の中で、今の状況を整理してみる。
…やっぱり、おかしくない？
「そ。２人でベッドで休憩。」
一向に譲らない不敵な笑みのジヨンに
「絶対休めないじゃん。」
そう言った私の言葉を無視して、
ジヨンの手が私の腰からお尻に回る。
抱き寄せたまま、首筋にまで
キスを始めるジヨンは、もうその気みたい。
このままだとジヨンにまんまと流される。
何だか、それも悔しくて。
「ジヨン、私ケーキ食べたい。」
ジヨンの熱を身体で感じながら、そう言った。
「今？」
眉をひそめるジヨン。
「うん、今。」
「後でよくない？」
「良くない、良くない。
いつかのアイスみたいにジヨン忘れちゃうじゃん。」
ジヨンが、マジで言ってる？とでも言いたそう顔して、
じっとを私を見つめるから、私も負けじと目を逸らさない。
「…わかった。待ってて。」
そんな私にジヨンの方が折れた。
ジヨンは渋々と寝室を出ていった。
危ない、危ない。
あのまま、ジヨンのペースに飲まれるところだった。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
