彼のテリトリー。 ページ27
例の彼女？？
私が来る前にそんな話をしていたようだ。
「何の影響ですか？」
はて？と言った顔で尋ねるテソンさんに、
「ジヨン最近めちゃめちゃ真面目に本読んでんの。
知らない？」
そう言ってニヤッと笑うヨンベさん。
ヨンベさんの話からして、
私がイ・ソラだということは、
彼らにはまだ知られてないようだ。
ジヨンが言ってないなら、言う必要はないか。
隠してるつもりも、
隠したい気持ちも特にないけど、
ここYGはジヨンのテリトリーだから、
ジヨンの気持ちを尊重したい。
「っていうか！
Aちゃん着てるやつ、
ヒョンのシャツじゃないですか！？
どこかで見たことあると思ったら！」
スンリさんが私が着ている
チェックシャツを指差して、そう言った。
BIGBANGはお互いの私服まで把握してるの？
どれだけ仲良しなの、このグループは。
「ああ、昨日うち泊まってたから。
…似合ってんね、いい感じ。」
スンリさんの観察力に驚いたままの私に、
ジヨンは笑顔でそう言ってくれた。
「うん、スニーカーも履いた。」
ジヨンがくれたやつだよって、
ジヨンに見せるように脚を軽く上げた。
「本当だ。やっと履けたな、それ。」
「うん！」
笑顔のジヨンが嬉しくて、私も笑みが溢れる。
「ちょっと、ちょっと！
そうやって、すぐイチャイチャしないでくださいよ！」
スンリさんにそう言われるまで、
BIGBANGの４人に囲まれていたことを、
すっかり忘れていた私は途端に恥ずかしくなった。
「…うるさいな〜、もう。
てことで、俺たちは帰るんで。」
ジヨンの言葉にえー！ってスンリさんが声を上げる。
「Aちゃん、また遊ぼうね？」
またって今日のも遊びに入るの？
ただただ、BIGBANGに圧倒されてただけの時間だった。
「スンリとは遊びません。」
私の代わりに返事をするジヨンはヒョンの顔をしてる。
BIGBANGの４人に別れを告げて、スタジオを出た。
はじめてのBIGBANGに気張っていたせいか、
肩の力がやっと抜けた。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
