彼のテリトリー。 ページ25
「もう、ジヨン！」
意地悪するジヨンに、つい口が膨らむ。
そんな私を見かねたジヨンも
結局は、膨らんだ私の頬を撫で、
乱れ髪を優しく、整えてくれた。
廊下を進んで、いくかの扉を通り過ぎた後、
ジヨンが足を止めて、ドアノブに手をかける。
ジヨンが扉を開けようとするから、
「待って、手解いて。」
ジヨンと繋いだ手を持ち上げる。
私たちにとってはいつも通りだけど、
さすがに初対面のメンバーの前では恥ずかしい。
「なんで？」
「要らないでしょ？」
「要るだろ！恋人なんだからいいじゃん。」
要らないなんて言った私に、
ジヨンは少しびっくりしたみたい。
「わざわざ、
このまま入る必要ないって言ってるの。」
手を解こうとするのに、頑なに離さないジヨン。
なんでこんなところ頑固なのよ。
ガチャ。
扉が開く音が聞こえて、
「何やってんすか、扉の前で！
もう、中まで声聞こえてますよ！」
部屋の中から顔を出したのは、
テレビで見たことあるBIGBANGのスンリだ。
「…わー！ヒョンが手繋いでる！！
もう、イチャイチャしちゃって！」
ほら、言わんこっちゃない。
スンリさん？の視線が私とジヨンの手に注がれる。
「スンリ、うるさい。」
ジヨンは呆れたようにそう言いながらも、
結局、手を離さぬまま扉の向こう側へと足を踏み入れた。
広いスタジオに入ると、
テレビで見たことあるBIGBANGがそこにいた。
オフということもあって、
テレビで見るより柔らかい印象を受ける。
「…初めまして。Aです。」
ジヨンの隣で４人に頭を下げると、
４人もそれぞれ会釈をしてくれた。
「自己紹介いる？」
サングラス姿のタプさんが、首を傾げてそう言った。
「いや、大丈夫です…知ってますから(笑)」
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
