彼のテリトリー。 ページ24
ガホとYGに着いて、
ジヨンに連絡をするとすぐに
マネージャーだという大柄の男の人が現れた。
「どうも。」
短くそう挨拶をして、被っていたキャップを外し、
丁寧に頭を下げるマネージャーさんに、
「こんにちは。」
釣られて、私も深々と頭を下げる。
「ジヨンから聞きました。
ガホ預かるんで、５階まで上がってください。
エレベーター出たところで、ジヨンが待ってるはずなんで。」
マネージャーさんは淡々とそう言って、
額に滲んだ汗を腕で拭った。
「すみません、お願いします。」
ガホのリードを彼の大きな手に引き渡し、
ガホのお散歩グッズなんかも彼に預けた。
「また後でね。」
私はガホに手を振って、
YGエンターテイメントの中に入った。
マネージャーさんに言われた通り、
５階に上がると、仕事終わりのジヨンがいた。
「仕事、お疲れ様。」
「Aもガホのお世話、お疲れ様。」
ジヨンがいつも通り、私の手を握ってそう言った。
「本当に、BIGBANGに会うの？」
「うん、みんな待ってるよ。
ちょっと前までTeddyヒョンもいたんだけどね。」
まあ、オッパにはパブで会えるしね。
それより、今はBIGBANGだ。
ジヨンが私の手を引いて、歩き始める。
「…ちょっと待って。私、変じゃないかな？」
ガホと２時間遊び倒した後に、BIGBANGに会うなんて。
できるだけちゃんとしたくて、気休めに髪を手で整える。
「大丈夫。みんなもオフだから、
そんなん気にしなくて良いの。」
「そんなこといったって…」
あのBIGBANGだよ？
しかもそのリーダーの彼女って紹介されるのよ？
最大限、綺麗でいたいって思うのは普通でしょ。
乙女心が分からないジヨンをよそに、
メイクがよれてないか携帯のカメラを起動して、
入念に目元やら、リップを確認する。
「はいはい、カワイイカワイイ。」
呆れた顔のジヨンが棒読みでそう言って、
せっかく整えた髪をクシャクシャにする。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 169人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
