欲張り。 ページ2
仕事を終えて、車でAのマンションに向かった。
Aの部屋に向かう前に、車で煙草を１本吸った。
Aのマンションを出て、次にこの車に戻ってくる時には、
今とは、何か決定的に変わっているような予感がしたから。
煙草を吸い終えて、エントランスに入る。
前に送りに来た時も思ったけど、
さすがベストセラー作家、良いマンション住んでる。
Aが送ってきた部屋の番号を押すとオートロックが解除された。
エレベーターの階数が上がる度に、
俺の心のうちは、ドキドキしてた。
ピンポーン。
緊張したまま、401号室のインターホンを押す。
「早かったね。」
そう出迎えるAは、
外で会うよりも柔らかな印象だった。
「うん。」
「上がって。
ごめんね、突然呼んじゃって。」
そう呟くAの後ろについて、
廊下を歩き、リビングに入った。
リビングに入って視界に入ってきたのは、
大きな大きな本棚だった。
奥にカウンターキッチンとダイニング。
２人がけのソファにテレビ。
あとは天井までの高い本棚に敷き詰められた本と、
溢れて床に平積みにされた数冊の本。
「驚いてるね。」
「いや、すごい量だなって。」
「ここにあるのは、昔読んで捨てられない本。
奥の寝室の方がひどいよ、見せられないくらい。」
そう言って笑うA。
俺も簡単な作業ができる音楽機材なんかを
自分の部屋に置いたりしてるけど、
Aにとってもこれはそんな感じ？
初めて触れるAの世界に圧倒された。
「適当に座って？紅茶でいい？」
「うん。」
俺の返事を聞いて、キッチンに向かうA。
俺は、本棚に収まる本を眺めた。
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carly(プロフ) - さあとさん» 最後までお読みいただき、ありがとうございます！楽しんでいただけて、嬉しいです。新作の方も温かい目で読んでいただけると有り難いです(笑) (2020年6月27日 22時) (
レス) id: 7bb2fdde44 (このIDを非表示/違反報告)
さあと(プロフ) - 楽しかった〜(^^)私はキャリーさんが書きたい小説を書いていいと思います。また、楽しいお話待ってます。新作早速覗きに行ってきます (2020年6月26日 20時) (レス) id: ec1f7b1c32 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：carly
| 作成日時：2020年6月7日 14時
