BALLISTIKな狼ガール。 5 (ページ16)

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ステージ＿過去編ページ16

FNTになった少し後、EXPGのショーに出るから見に来て欲しい、とAに言われた

そこで始めて『本気のパフォーマンス』を見た

きっと出会った時のダンスも文化祭でのダンスも彼女の本気じゃなかった
その眼光の鋭さ、しなやかに動く身体にまたも魅了された
いつもFNTメンバーのパフォーマンスを間近で見ているけど、混ざっても遜色ないレベル

改めてAの夢を目指す姿勢の本気さを実感した

僕と同様にその気持ちを感じ取った人がいた
それが、AをLDHへ誘い入れたHIROさん

公演が終わって、呆然と座っていると斜め前の席でがばりと立ち上がったHIROさんが楽屋に飛び込んだのには、びっくりした

慌てて追いかけて関係者として入れてもらえた時には、床に座り込むAしかいなかった

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颯「A！！」

「…あ…颯太先輩…ど、どうでした？」

颯「めちゃくちゃ良かった…それよりさっきHIROさんがっ…！」

その言葉に曖昧な笑みを浮かべたA

「…ちょっと今検討中で他言無用なので…」

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その一ヶ月後
東京にいる僕のもとに一本の電話が入った

「颯太先輩…私、夢掴んだかも知れません」

震えた声の彼女にこっちまで声が震える

颯「…A…！おめでとう！」

「…まだ候補ですけどね」

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その後、晴れてBALLISTIK BOYZの正式メンバーとなったAは、夢を掴み取った

いくら頑張ってもEXILE TRIBEにはなれない少女が夢を実現させた

そして今、夢を与える立場になっている。
それは僕も一緒。

全力で夢を追えば、絶対に叶う

そのことをAが教えてくれた。