BALLISTIKな狼ガール。 3

熱 ページ42

時計の音が聞こえる
…どんくらい寝てたんかな？
寝返りを打つと狼のぬいぐるみ

…みんな行っちゃったから、寂しい…

だるさが落ち着いたから狼を抱えてリビングに行くと、想定外の人がいた

竜「あ、起きたの？だるくない？」

「…りゅたくん？なんでおるん…？」

竜「看病ー。でも勝手に入ったら怒るかと思ってちょっと掃除してたｗ」

看病って、打ち合わせは…？

「そか…」

竜「何か食う？」

「うん、食べて薬飲む…」

ちょっと待って、とキッチンに向かう竜太くんの背中をソファーから眺める
いい匂いがしてきて初めてお腹が空いてきた

竜「出来た！」

彼が運んできてくれたのはおじや
お粥やない…！

竜「頼れるおにーさんから聞いたｗお粥嫌いなんでしょ？」

「うん…」

スプーンをわたしてくれるけど、今はちょっと甘えたい

竜「A？食べないの？」

「…うん、あーんして？」

そう言うと竜太くんが狼を避けて隣に座ってきた

竜「……あーん」

「…おいし」

竜「良かった！」

思ってた以上に美味しくて全部はキツイかと思っていたおじやもぺろりと食べてしまった
薬を飲んでソファーに寝転んでいると、頭がぽやぽやしてきた

…竜太くん、私のために残ってくれたんかな？
嬉しい、かも

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