シアトルで、君と。【カリスマブラザーズ】 (ページ35)

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とうとうジローがシアトルに帰る日が来た。

A「…元気でね、」

笑顔で見送るつもりだったけど、やっぱり寂しくて。

ジロー「お前も元気でな、」

ジローが私の頭に手を置く。

ねえ、ジロー。

私たち、きっと大丈夫だよ。

2人で色々乗り越えてきたから。

2人が離れ離れでいても、

好きな気持ちは変わらない。

A「…ジロー？」

ジロー「ん？」

A「…大好きだよ」

ジローが目を見開いて私を見る。

そして、ゆっくりと微笑んだ。

ジロー「俺も。」

出発の時間が近づく。

空港は、お見送りをする人たちでいっぱい。

A「ねえ、ミノとジョージにもよろしくね？？」

ジロー「おー、言っとくわ」

A「飲みすぎちゃダメだよ？」

ジロー「わなったわかった、お前は母親か」

A「だって心配なんだもん、」

ジローが素早く周りを見渡した。

そして、一瞬だけ唇が触れ合うキス。

ジロー「言っとくけど心配なのは俺もだからな？！お前浮気すんなよ？」

A「しないよ！！だって…」

ジロー「だって？」

A「ジローのこと大好きだもん。」

ジロー「よくできました」

そう言ってジローはニカッと笑った。

そして飛行機は、遠くの空へと消えていった。