19 告白 ページ19
私にはジローを追う勇気はなかった。
何か知りたくないものを知ろうとしてしまっているような気がして。
ジローが私のことを起こしに来ることはなくなった。
私は目覚ましで起きれるようになった。
ジローとはほとんど会話をすることもなくなった。
私は不安だった。
ずっとこのままなのかな、
でも、自分から話しかける勇気なんてない。
1ヶ月が経ち、3ヶ月が経った。
ジョージ「A、」
A「ん？なに？」
ある日仕事から帰ってくると、玄関にジョージがいた。
ジョージ「ちょっとドライブするか！」
ジョージの運転する車に乗って、シアトルの街を走る。
ジョージ「Aさあ、ジローとなんかあった？」
ジョージが心配そうな顔をしてる。
A「…なんか、あったのかな。…分かんない。」
ジローが分かんない。
私はそう言ってため息をついた。
ジョージ「ジローは難しいとこあるからなあ、」
A「うーん、そうだね」
ジョージ「ミノは楽観的だけどなw」
A「うん、そう思う」
ジョージ「俺ら決めてたんだ、」
A「え？何を？」
ジョージ「カリブラハウス恋愛禁止令。」
A「え、何それ」
ジョージ「だって、少なからず男と女で共同生活するわけだし、その中でなんかあったら嫌じゃん？」
A「うん、まあ」
ジョージ「だから3人で決めてたの。カリブラハウスは恋愛禁止！ってね、」
ジョージは少しニヤッとした。
ジョージ「まあでも、人間だからね、俺達は、」
A「うん、」
ジョージ「禁止なんてね、無理かもしれないね、」
ジョージはいつも動画で見せるようなおふざけ口調じゃなくて、
はっきりと、しっかりとした声でそう言った。
ジョージ「俺はAのことが好き」
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作者名：もちゃ | 作成日時：2017年7月16日 8時
