きみがすき ページ22
「妹にさ、こんなことされたら嬉しい？とかこんなときどうされたい？とか色々聞いてたけど…それが余計お前を傷つけたのか…」
『そ、そんな、彼方は悪くないよ』
「いや……悪いとか悪くないとかじゃなくて、俺のプライドが許さない」
そんな風に私を裏で気遣ってくれてたんだ…。
鼓動がさらに速くなる。
彼方の心臓の音と混ざって、よくわからないことになった。
不規則に振動し、ついには体温まで上がってきた。
？「…………あ」
『ん？』
後ろから声が聞こえた気がした。
振り向いても誰もいない。
気のせいか？
「どうしたの？」
『あ、いや』
「そか」
そして一瞬無言が続き、彼方がをこっちを向いて言った。
「……A」
『え？なに？』
すると恥ずかしそうに頭を掻いた。
首を傾げると、彼方は私の頬に手を添えた。
「最後に…お前の口からさ……��すき��って…聞かせて？」
『……え？』
「いや？それならいいよ…別に無理して言うことじゃないし……さ」
少し悲しそうに眉をひそめ、目を逸らした。
その表情に、きゅっと苦しくなり、私は決意する。
『ねぇ彼方…』
一呼吸置いて、発した。
・
・
・
・
『………きみがすき。』
恥ずかしくて苦笑いになってしまった。
そして、流れ星がながれて行った。
星の光に反射して、彼方の顔が一瞬はっきりと見え、
その刹那、彼方の頬に一筋の涙が見えた……気がした。
『か、彼方…泣いて……』
パッと手で口を塞がれる。
彼方は涙を拭くような動きをし、再び頬に手を添えた。
「……ありがとう」
互いの顔が近づく。
そして、私たちは口づけを交わした。
ありがとう、応援してくれた数少ない友人たち。
この日を一生忘れない。
この��すき��と言う気持ち、一生忘れない。
・
きみがきらい。【完】
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さいき(プロフ) - もうぼろ泣きしました…最高です！！ (2023年2月13日 1時) (
レス) @page25 id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 塩キャラメルさん» わわ、ありがとうございます土下座土下座土下座((( (2021年2月13日 16時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - どうしてくれるんですか！鼻水がさっきからジュルジュルなんですけど？(褒めてます) (2021年2月9日 1時) (レス) id: 3eee796701 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 応援ありがとうございます！ (2020年10月8日 17時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
しのんのん - 初コメ失礼します！この作品すごい好きです！陰ながら応援してます(*^^*)これからも頑張って下さい！ (2020年10月8日 13時) (レス) id: abcef9b1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2020年10月4日 0時
