さぷらいず ページ20
気のせいだろうか。
彼方の心臓が普段より速いこと。
まあ、なんで普段の脈拍の速さ知ってんだよって話だけど。
『……彼方』
「ん？」
近くで顔を見ると、頭の血が頬を伝っていた。
『……血が…』
ガクガクと震える手で血を拭った。
「そんな心配すんなよ」
『するよ！ばか！』
そう言って泣きじゃくった。
優しく頭を撫で、ごめんごめんと声をかける。
もう好き……。
大好き………。
どうしようもなく愛おしくて、くるおしい。
「あのさ。彼女いるって言った日、いつだったか覚えてる？」
『覚えてるわけないじゃん！』
ヤケクソに叫ぶと、彼方は答えた。
「Aの…誕生日だったよ」
『……え？』
「その時からお前の気持ちに気付いててさ、なんか、サプライズ引っかけてやれと思って」
サプ…ライズ？
そう聞きたかったけど、話をややこしくしてしまいそうだから、続きを待つことにした。
「彼女が出来たってのも、全部サプライズのために言ったんだけど……伝わらなかったみたいで…さ」
『………』
「��だいっきらい��って…言われた」
その顔は、少し寂しそうで、儚かった。
それなのに…何故か美しい。
散る間際の桜のようだ。
「なにがダメだったんだろうって、ずっと考えてた。もう嫌われたと思ってた。」
遠くを見つめる彼方。
ほんとは、私なんかより彼方が一番傷ついてたのかもしれない。
そう思った。
「んで…さ、お前のことばっかり考えるようになって……
・
・
・
・
好きって………なった」
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さいき(プロフ) - もうぼろ泣きしました…最高です！！ (2023年2月13日 1時) (
レス) @page25 id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 塩キャラメルさん» わわ、ありがとうございます土下座土下座土下座((( (2021年2月13日 16時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - どうしてくれるんですか！鼻水がさっきからジュルジュルなんですけど？(褒めてます) (2021年2月9日 1時) (レス) id: 3eee796701 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 応援ありがとうございます！ (2020年10月8日 17時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
しのんのん - 初コメ失礼します！この作品すごい好きです！陰ながら応援してます(*^^*)これからも頑張って下さい！ (2020年10月8日 13時) (レス) id: abcef9b1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2020年10月4日 0時
