もうだめだ ページ18
包帯を体中に巻いた黒髪の男…彼方がいたのだ。
『……あっ』
血の気が引く。
あの手紙の内容を聞かれてたんじゃないだろうか。
そう思うと鳥肌がとまらなかった。
「おい」
後ろから声をかけられてビクッと飛び跳ねる男子生徒。
「んだ、お前か。何呑気にお買い物してんだ。病人はベットで泣きべそでもかいてろ」
そう言い放って男子生徒は去ろうとした。
彼方も彼方だ。
こんな修羅場に病人なんて…。
あっそとだけ言って彼方は動いた。
すると、目に見えないほどの瞬間技で男子生徒の手を彼方の手の甲で打ち落とした。
男子生徒は痛みと衝撃で手紙を落とす。
それを慌てて拾いに行った。
「ったぁぁ！何すんだてめぇ！」
手をブンブン振って暴れる男子生徒に、もう一度コメカミあたりに攻撃を入れた。
「うわっ、」
『ちょ、ちょっと彼方！何してんの？！」
「裏打ち」
『そ、そういうことじゃなくて！』
止めに入るが、どうやら表情に従わず、彼方はカンカンのようだ。
何にかは知らないけど。
これ以上は危険と言わんばかりに男子生徒はてをあげた。
「ま、まて！もうわかった！何もしない！許して…」
ズレたメガネを戻そうともせず、必死に訴えている。
その様子がおかしくて、少し笑ってしまった。
彼方は構えをゆっくり戻し、ため息をついた。
「……わかったならいいよ」
そう言って、包帯から少し滲み始める血を触り、顔をかしめる。
『……大丈夫？』
「まあ…こんくらいなら……」
いつの間にか、辺りは真っ暗になっていた。
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さいき(プロフ) - もうぼろ泣きしました…最高です！！ (2023年2月13日 1時) (
レス) @page25 id: 296fc508a3 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 塩キャラメルさん» わわ、ありがとうございます土下座土下座土下座((( (2021年2月13日 16時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
塩キャラメル - どうしてくれるんですか！鼻水がさっきからジュルジュルなんですけど？(褒めてます) (2021年2月9日 1時) (レス) id: 3eee796701 (このIDを非表示/違反報告)
ねねこ(プロフ) - 応援ありがとうございます！ (2020年10月8日 17時) (レス) id: cba240e6d1 (このIDを非表示/違反報告)
しのんのん - 初コメ失礼します！この作品すごい好きです！陰ながら応援してます(*^^*)これからも頑張って下さい！ (2020年10月8日 13時) (レス) id: abcef9b1cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねねこ | 作成日時：2020年10月4日 0時
