草食彼氏のトリセツ。【mfmf】 (ページ7)

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無言キス2 ページ7

『はぁぁ、やっぱり肉じゃがしか勝たん！』

まふの手作り肉じゃがをむぐむぐ口に詰めて、幸せを噛み締めていた。

「…Aのご飯がよかったぁぁ」

『え～、まふのご飯の方がおいしい！』

あ、若干照れてるから私の勝ちね。

「…ねえ、僕さ。思うんだ。」

『うん』

「Aと会ったのが運命ならさ、僕ら…け、結婚とかしちゃう訳でしょ？僕、エスコートできるのかな？」

『なにそれかわいい好き惚れた。』

そういうと、さらに赤らみが増していった。

それに追い討ちをかけるように言う。

『…まあ、エスコートされなくてもまふのこと一生好きだもん。まず、忘れる未来が見えないし。』

嬉しそうにはにかんだまふの顔。

涙袋がいい感じにシャドウを作って、白髪とリンクさせる。

もう無理かわいい。

「……」

幸せそうに両腕で頬杖をし、ギュっと目を閉じた。

『まふ？』

「なあに？」

少し高めの声とかわいすぎる上目遣い。

性別を交換したいくらい。

そんなくだらん感情を振り払い、口を動かす。

『大好き』

「……」

が、意外と反応がなかった。

もぐもぐと肉じゃがを口に含み、笑ってるだけだ。

『…まふ？』

「……」

まふが聞こえるはずの声を聞いてくれない。

返事くらいしてくれたっていいじゃん、と不貞腐れていると、まふが食べ終わった皿を流しに運び、こっちにきた。

すると、通りすがりに優しく頬を撫で、額にキスを落とした。

そしてまふは、寝室へと向かって行った。

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幸せを感じるキスを軽く済ませんな！！…なんて言わないで、彼なりの優しさだと思ってあげてください。