おひるねしてみた ページ17
んーひま。
うとうとと目を泳がせる。
あー、ダメだだめだ！
横にはかっこかわいい彼氏がいるんだし、生き続けろわたし！
……と言い聞かせて睡魔から逃れていたが、流石に眠い。
そのままカクンと落ちてしまった。
まふまふです。
現在、気持ちよさそうに寝ている彼女の横で音楽を聴いています。
まあ確かに暇なのは暇だけど、好きな子が横にいるなら、どんだけ暇でも起きていれるね。
すやすやと寝息を立てるAに微笑みつつ、スマホを操作して、電源を切った。
Aが寝ているソファーへ向かい、くてっと後ろにもたれている頭をこちら側に寄せる。
それだけで幸せを感じる自分は、もはや末期なのかもしれない。
「………まふぅ」
『ん？』
うっすら目を開けて名前を呼んだA。
ふにゃっと笑い、顔をうずくめて、もう一度眠りについた。
何このかわいいやつ。
こんなかわいい女の子を独り占めできるなんて、自分は幸せものだ。
さらさらでいい匂いがする髪の毛に触れて、額にちゅっと口付けた。
はあ……。
鳴り止まない心臓の動悸を感じ、ため息をついた。
Aもこんなふうに思ってくれてたらなぁ……なんて。
そんなことを思っていた昔の自分に言ってやりたい。
今日も今日とてAがかわいい。
……じゃなくて。
今日も僕らは幸せだと。
*･゜ﾟ･*:.｡..｡.:*･'･*:.｡. .｡.:*･゜ﾟ･*
無防備な彼女の一面にアウトな感情を持つ彼氏さんも少なくないかもしれませんが
草食さんは、毎日思うように愛せない分、こんなときにさえも愛情を注いでくれているのです！
たまには狸寝入りなんてどうでしょう……？
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作者名：ねねこ | 作成日時：2020年9月21日 2時
