威圧感と優しさ ページ6
Aside
「んー、帰ってくるの何年ぶりだろ!」
確か、中学卒業して以来だったかなぁ。
全然変わってないな。
「ただいまー」
がらがら、と引き戸を開ける。
「お嬢、お帰りなさい! って……ちょっと待って! 後ろの人ってまさか…!」
可愛い若女将が、あわあわと狼狽えている。
誰に似たんだか、随分お転婆になっちゃって。
「彼女は、Aの姉上かい?」
「んーん、うち自慢の若女将の、茜さん」
間髪容れず。
「奥様ー、旦那様ー! お嬢が…お嬢が彼氏さん連れて来ましたーっ!!」
「ちょ、茜さん! もっと静かに!」
場所は変わって、私の部屋。
ちなみに別館。
「遠方から、ようこそおいで下さいました。Aの父です」
「同じく、Aの母です。あなたがウォズね。で、後ろの3人はお友達かしら?」
「はい。Aには、いつもお世話になってます」
わお。
ソウゴが敬語使うなんて、珍しいな。
「そう。それでちょっと、聞きたいことがあるんだけど」
「ウォズ。あなた、Aの事、幸せにできるのかしら?」
いきなり本題? に入った。
やばい、お母さんの目が笑ってない。
答えによっては、速攻でとんぼ返りしなきゃいけないヤツだ。
「ちょっと、母さん…」
「A、口出し無用。で、どうなの?」
久しく会ってなかったせいか、威圧感が5割増しになってる気がする…!
「…自分に、その力があると言える自信は、ありません。が……それでも、Aを愛する心は、誰にも負けない、永久に、褪せない」
「…今ここで、そう誓える?」
「誓います」
更に威圧感が3割増す。
「……ウォズ」
「はい」
「……良く言った! 母さん気に入ったよ!」
ウォズの両肩をばしばし叩いてる母さんの表情に、威圧感はもう無かった。
「これなら、安心してうちの娘を託せる。必ず、幸せになりなさいね。ほら、あなたからも何か無いの?」
「…それが、君達2人にとっての幸せなら。父さんも、祝福するよ」
あぁ、なんて幸せなんだろう。
「さ、皆お風呂入って来て。うち、去年リニューアルしたのよ」
「うん。母さん、ありがと」
声がすこーし涙で震えたの、皆に気づかれなくて良かった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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あずきいろ
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がぶ(プロフ) - 楽しみにしています!(*'▽'*) (2020年1月22日 6時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解しました! そろそろ続編に移行するので、そちらの方に出させて頂きます! (2020年1月22日 0時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - ウォズと2人で出かけているとき、敵出現。で、少しピンチになり気味のウォズを庇おうとして夢主怪我。(擦り傷程度で)無茶をする夢主にウォズが説教して、少し言い合いになる。と言うのはどうでしょうか?注文多くてすみません。。。 (2020年1月21日 20時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解です! 遂にこのお話を書く時が…それで、お二人の喧嘩の原因って、一体どんな物なんでしょう……? (2020年1月20日 23時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - はじめまして、がぶです!いつも作品読ませていただいてます!リクエストしたいんですが、、、。夢主ちゃんとウォズが少し喧嘩しちゃう感じの話が読みたいです! (2020年1月20日 10時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文ーあやー | 作者ホームページ:http://fWi391Zg.com
作成日時:2019年8月11日 17時