ずっと、君の隣にいるよ

出会い頭に[如月 コヨミ様リクエスト！] ページ46

Aside
「二人っきりのデートなんて、久し振りだね」
「あぁ。スイーツ巡りの時以来か！」

ウォズとのちゃんとしたデート。
今日は快晴。良いことずくめ！

「で…どこ行く？」
「決めていなかったのかい？ なら、久しく行けていなかったから、図書館はどうだろう」

という事で、今日は図書館デート。

「あれ？ そう言えばウォズ、あの本は？」
「？ とうの昔に破り捨てたが？」

……そんな顔で、破り捨てたなんて言わないで欲しかった。
可愛過ぎる上、笑いの坪にはまっちゃうから。

「捨てちゃって良かったの？」
「ああ、あれがあると窮屈だからね。
これからは、あんな物に縛られずに、思う通りに生きるとするよ」

ふっと、晴れやかな表情が垣間見えた。
本当にキラキラしてて、眩しかった。


「あれ？ A？」

撫川アゲハ、元同級生だった。

「アゲハ……久しぶり」
「ふーん…風の噂で聞いてたけど、彼氏ってこの人？」

上から目線なこの口調。
二度と会いたくない人物の中でもトップクラスに君臨している。

「…胡散臭！ え、A正気？」

こういう所があるから、本当に質が悪い。
でも言い返せない私は、黙るしかなくて…。

「…今、何と？」
「だから、正気かって聞いたの！ もっと考えて……」
「黙れ外道。貴様、Aを貶したな？」

と、地獄の底から響くような声。
ウォズのそれだと気付くまで、時間がかかった。

「私の事は貶してもいい。だが、私の大切な人を傷つける輩は即座に歴史から抹消する」

アゲハが涙目になってもウォズは続けた。

「今回は大目に見るが…二度と私達の前に現れるな」

ストールを翻したかと思ったら、私達は図書館の前に居た。

「これでは、デートにならないね。君と他愛ない話をしてここまで歩いて来るのが、一番の楽しみなんだが…」

ウォズはいつもの表情に戻っている。
困ったような笑顔が、また可愛い。

「瞬間移動は便利だけど…こういう時は困り物だね。どうする？ 私の部屋からデートのやり直しする？」
「は……はははっ！ とんでもない事を思い付くね、君は！ では早速、そうしようじゃないか！」

部屋に戻って来てから、二人でまた笑って、今日のデートのやり直し。

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追記。
そこそこ緊急アンケート
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