ずっと、君の隣にいるよ

御神籤は侮れない[初詣致しませう] ページ42

ウォズside
『明けましておめでとう！』

さあ、今日は1年の始まりの日。
する事と言えば……

「そうだ、初詣行こう！」
「じゃあ私、皆の着物持って来る！」

我が魔王とAの提案で、わたわたと準備が進む。
少々着付けに手間取った所もあったが…

「待って、ウォズ着物似合いすぎて逆に怖い」
「ツクヨミはともかく、Aは真面に見られんだろうな」
「二人とも、褒めるか貶すかどちらかにしてくれないか？」

何にせよ、着替えは終わった。
女性陣は、もう少しらしい。

「ごめんなさい、着付けがなかなか大変で…」

一瞬だけ見えたAとツクヨミ君は、お揃いの振り袖を着ていた。
ツクヨミ君は桜色、Aは淡い空色。

「ウォズ？ こっち見て？」
「済まない、まだ直視できないようだ……」

何度か深呼吸をして……Aの方を向いた。
と、Aの顔がみるみる赤くなっていく。

「待って。ウォズ格好良すぎ」
「Aこそ、綺麗過ぎるよ…」

「なんかウォズとA、衣替えする度にこのやり取りしてるよね…」
「それだけ互いの事が好きって意味よ。良い事じゃない」

幸い、神社はすぐ近所だった。
二礼、二拍、一礼。
さて、後は…

「私、御神籤引いてみたい！」
「あれ、ツクヨミって御神籤初めて？」
「えぇ。去年はお参りだけで終わってしまってて…」

と言う訳で、私達は御神籤を引く事に。
私のは…

「中吉…縁失へば、二度は戻らず？ 我が魔王、これはどういう事だい？」
「んー…ねぇゲイツー、ウォズのこれどういう意味ー？」
「そうだな。今年Aにプロポーズしないと一生結婚できん、といった解釈で良いだろう」

聞き終えた所で、ツクヨミ君達女性陣の会話がすぐ後ろから聞こえた。

「Aはどうだったの？」
「んーと……大吉！ で…あ、結婚…今年中にすべし、良い人であろう、だって」
「じゃあ、来年にはウォズとの子供、見れるかしらね！ 楽しみー♪」

ツクヨミ君、Aに抱き付きつつ、明らかに私の方を向いて話すのは止めてくれ。
これでは、私もAも林檎飴になってしまうから。

……だが、そうか。
私は、彼女と結ばれる……という事か。

諦めの悪い[如月 コヨミ様リクエスト！]→←ずーっと宜しく[続きです]

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す