宴のあとは ページ32
ウォズside
日が暮れて、夜の帳が降りた頃、宴は無事に閉幕した。
「ウォズのその仮装、好評だったね」
「Aも、皆に気に入られていたじゃないか」
二人でくすくすと小さく笑い合って、気づいた頃にはもうAの部屋だった。
可愛らしい部屋に、黒マントの吸血鬼が二人。
それが何だか可笑しくて、また二人同時に笑みを零す。
「クッキーも、人気あったみたいで、良かった」
「あぁ。我が魔王のお口に合うか、不安ではあったけれど」
事実、我が魔王は私達のクッキーをとても気に入ってくれたらしく、私達ももう少し作って来るべきだったと後悔してしまった程だ。
「魔女の小指、皆びっくりしてたね」
「ゲイツ君が、あまりの精巧さに失神しかけていたからね」
本当の話だ、決して冗談等ではない。
「…ねぇ、ぎゅーってして?」
何の脈絡もなく。
上目遣いで、震えた声で。
「わかったよ。おいで」
私は何の躊躇いもなく、Aをひしと抱き締めた。
ついでと言ってはあれだが、私のマントで、その小さな身体を包み込んだ。
「ん、あったかい…」
「A、もふもふだね」
「ねぇ、それ私の台詞じゃない?」
「たまには良いだろう? 私は素直に感想を述べただけだよ」
一度離れ、寝間着に着替え、寝台に入ってからも、Aのお強請りは続いた。
「ねぇ、私が寝るまで、ぎゅーってしてて欲しいの。ウォズ、駄目?」
「その願い、まさか私が断るとでも思ったかい?」
またさっきのように、Aを抱き締めて、今度はその背中をそっと撫でてやった。
こうすると、寝つきが良いのだ。
ものの5分で、彼女は夢の中。
可愛い寝顔を眺めつつ、私も眠りに就く。
「…ハッピーハロウィン、大好きなA」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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がぶ(プロフ) - 楽しみにしています!(*'▽'*) (2020年1月22日 6時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解しました! そろそろ続編に移行するので、そちらの方に出させて頂きます! (2020年1月22日 0時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - ウォズと2人で出かけているとき、敵出現。で、少しピンチになり気味のウォズを庇おうとして夢主怪我。(擦り傷程度で)無茶をする夢主にウォズが説教して、少し言い合いになる。と言うのはどうでしょうか?注文多くてすみません。。。 (2020年1月21日 20時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解です! 遂にこのお話を書く時が…それで、お二人の喧嘩の原因って、一体どんな物なんでしょう……? (2020年1月20日 23時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - はじめまして、がぶです!いつも作品読ませていただいてます!リクエストしたいんですが、、、。夢主ちゃんとウォズが少し喧嘩しちゃう感じの話が読みたいです! (2020年1月20日 10時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文ーあやー | 作者ホームページ:http://fWi391Zg.com
作成日時:2019年8月11日 17時