唐突も唐突 ページ26
「……なるほど。では次の質問だ。親元を離れてこちらで暮らしていると聞いたが、それは何故だい?」
ツクヨミが私に電話を掛けてから約30分後。
かれこれ、14個目の質問である。
ウォズが論理的思考型、白ウォズがトリックスターだとしたら、赤ウォズは言わば徹底探求型、知識欲の権化とも言って良い。
「小学校から部活動で合唱をやってたんだけど、やるなら上を目指したいって訳で、両親に無理を言って、こっちで暮らす事にしたの」
「ほう……知れば知るほど、君への興味が尽きないな」
「…私は、A、君に……」
赤ウォズがぼそりと呟いた言葉の、最後の部分が聞こえなかった。
「赤ウォズ? 今、何て言ったの?」
「……!! あ……何でも、無い。聞き違いだよ」
赤ウォズはそれだけ言って、純白の手袋をした左手で、その整った顔を覆い隠した。
本人には悪いけど、全く隠せてない。
「そう? そんなに顔紅いのに、何でも無い訳無いと思うけど?」
「っ…私の、この服の所為だよ」
嘘、バレバレ。
なるほど、赤ウォズは顔に出やすいタイプらしい。
ウォズも白ウォズも大概だけどね。
「正直に言ってくれないなら、もう質問答えてあげないよ?」
「…それは、困るな。だが……少し、時間が欲しい」
少しと言われ、赤ウォズが覚悟を決めた時には、14個目の質問を受けてから、実に15分が経とうとしていた。
「…会ったばかりの君に言う事でもないと思うが……A、私は君に、恋をしたようだ」
「「「「「「!??!?」」」」」」
私を含め、皆が驚くのも、赤ウォズはお構い無し。
「だが生憎、私にはこういう時の対処法が分からない……君になら、教わっても良い」
そっと私の背中に回された手は震えていて、やっぱりウォズだなって感じる。
「赤ウォズ、悪いがAは私の恋人なんだ。あまり気安く触れないで頂きたい」
「その言葉、私の時にも言っていた様な気がするよ、もう一人の私」
と、二人のウォズも加わってきた。
私は半ば強制的に赤ウォズから引き離され、ウォズの胸に収まる。
「黒ウォズに白ウォズ。私はAと話しているんだ。邪魔をしないで貰おうか」
「「………(-_-#)」」
この後、更なる修羅場が巻き起こった。
この時の事は、出来る事なら、もう思い出したくない。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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がぶ(プロフ) - 楽しみにしています!(*'▽'*) (2020年1月22日 6時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解しました! そろそろ続編に移行するので、そちらの方に出させて頂きます! (2020年1月22日 0時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - ウォズと2人で出かけているとき、敵出現。で、少しピンチになり気味のウォズを庇おうとして夢主怪我。(擦り傷程度で)無茶をする夢主にウォズが説教して、少し言い合いになる。と言うのはどうでしょうか?注文多くてすみません。。。 (2020年1月21日 20時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
文ーあやー(プロフ) - がぶさん» 了解です! 遂にこのお話を書く時が…それで、お二人の喧嘩の原因って、一体どんな物なんでしょう……? (2020年1月20日 23時) (レス) id: 399d93520c (このIDを非表示/違反報告)
がぶ(プロフ) - はじめまして、がぶです!いつも作品読ませていただいてます!リクエストしたいんですが、、、。夢主ちゃんとウォズが少し喧嘩しちゃう感じの話が読みたいです! (2020年1月20日 10時) (レス) id: d64dad27b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:文ーあやー | 作者ホームページ:http://fWi391Zg.com
作成日時:2019年8月11日 17時