ずっと、君の隣にいるよ

悪くはないね[さすらいのムニムニ様リクエスト！] ページ19

「ねぇウォズ、僕達また性別入れ替わってない…？」
「そうだね。何だか、また甘えたくなってきたなぁ」

性別が入れ替わった日のウォズは、ものすごく甘えん坊。
いやまぁ、甘えん坊なのはいつもの事だけど。
女の子になると尚更。

なんて考えてるうちに、お使いから帰って来てしまったソウゴ達ご一行。

「ただいまー…って、誰！？」

ほら見たことか。

取り敢えず、状況を説明した。

「何か…Aって、男になるとイケメン……」
「私もそう思ったわ」

ソウゴとツクヨミはそう言うけど、ウォズの事も見てあげて。

「ウォズも何か、クールな中に可愛さがあるっていうか…」
「甘えたら絶対可愛いんだろうな…ねえA、実際どうなの？」
「控えめに言って天使。可愛いにも程がある」

すると、ウォズは赤面。
ほら、可愛さが5割増しになる。

「ね？ こういう所があるから……んぐ」
「A、それ以上は言わないでくれ」

最後まで言い終わらないうちに、ウォズの小さな手に口を塞がれた。
解放されたかと思えば、ぼすっと肩口に顔を埋められた。

「ウォズ、拗ねちゃった？」
「……」

答えない。

「ごめんね、意地悪しちゃったね」
「……許してあげない事も、無い」

何なんだ、この子。
まさか、怒る仕草まで天使だとは。

『『『あれ、ウォズ、こっちの方が断然良いんじゃ……』』』

…ソウゴ達の考えてる事が、何となくわかったような気がする。

「ソウゴ達、ウォズの事、こっちの方が良いって思ってる？」
「えっ？ 別に？」

ソウゴ、ちょっと意外だな。
前の方が良いって駄々こねると思ってたけど。

「僕は、どっちのウォズも好きだよ」
「俺も！ 正直、どっちでもウォズは違和感無いなーって」

にぱっと笑うソウゴの瞳には、ただ純粋な輝きがあった。

「俺としては、こちらの方が手が掛からん」
「何と言うか、可愛げがあるわよね」

ゲイツとツクヨミはこっち派か。

「……すぅ…すぅ………」

と、どこからか穏やかな寝息が。

「あれ。ウォズ、寝ちゃったの？」
「そうみたいだね。ブランケットか何かあったりする？」

ソウゴにブランケットを持ってきてもらい、ウォズの肩に掛けた。

全くもう……。
うちの恋人は、本当に甘えん坊だな。

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