happy end ページ29
バッキー「 … 俺のせいか ? 」
Aの方を見ると赤くなった目と少し腫れた瞼で泣いていたことがすぐに分かった 。
A「 あれ 、 トニー … じゃない ? 」
バッキー「 A 」
A「 … バッキー 、 ! 」
バッキーの姿を確認すると飛び付くように抱きつきAは 声を上げて泣いた 。
A「 何回すきって伝えてもスルーするくせに 、 どうしてこんな時に来てくれるの ? 」
バッキー「 ごめんな 、 俺は酷い奴だ 」
Aを力一杯抱きしめ呟く 。
ウィンターソルジャーだった過去は分からない 。 自分がした罪も軽くなるわけじゃない 。 ただ 、今は目の前で泣くAを守りたい 。 バッキーはそう思った 。
バッキー「 俺も 、 Aが好きだ 」
抱きしめていた身体を離しAの涙を拭うと唇にキスを落とした 。
A「 え 、 … 本当 ? 」
信じられないというような表情で固まるAが尋ねると 、
バッキー「 ああ 、 本気だ 」
バッキーの真剣な表情が本当なんだと理解させる 。
今までの涙が嘘のようにぴたりと止まって笑顔を見せるAは 、バッキーの頰にキスをした 。
バッキー「 傷付けてごめんな 、誰よりも愛してるよ 」
今までのバッキーからは考えられない言葉がすらすらと飛び出してくる 。 嬉しさと恥ずかしさでAは笑みがこぼれた 。
A「 ふふ っ 、 それ あたしが酔っ払ってない時に もう一回言ってくれる ? 」
バッキー「 何度でも言う 、 今度は俺の番だな 。 」
2人は微笑んで口付けを交わした 。
夜空の星が輝いているこの景色を忘れないだろうな、とAは思った 。
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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。切なさと、愛おしいさが合間って、胸がキュンとした素敵なお話しでした。更新、新作楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年10月4日 2時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m o k a | 作成日時:2019年8月31日 22時