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伝える ページ26

心臓を撃ち抜かれるような感覚だった 。


A「 すきな 、 ひと 。 」


そう呟くAは 、いつもの上機嫌で無邪気なAじゃなかった 。
頬を赤く染めて恥ずかしそうに 、でも瞳には決意が込められているように感じた 。


" すき " " だいすき "
今までのそんな言葉たちが走馬灯のように頭を駆け巡る 。

その言葉が 、家族に言うようなものなのか 、恋人に言うようなものなのかは 分からなかった 。

伝えられる度に 、なんとなくで誤魔化してしまった自分がいる 。


しかし今回はいつもとは違うのだ 。
頬を染める姿を見て 、 男として見てくれているのかと淡い期待を抱きながら そんなわけないだろうと自分で自分の期待を打ち砕く 。


そんな気持ちは声に出せないまま思考停止している頭を無理矢理働かせて なんとか" そうか " と腑抜けた返事を絞り出して部屋を出た 。


バッキー「 何してんだ俺は … 」


逃げてばっかりで男らしくないと心底自分を軽蔑する 。


Aの気持ちがどうであれ 、Aを想う気持ちに嘘は無い 。


このままではいられない事は分かっていた 。


" その想いをAに 伝えたらどうだ? "


スティーブの言葉が頭をよぎる 。


バッキー「 伝える 、か … 」


もう前に進むしか無い とバッキーは拳をきつく握った 。

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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。切なさと、愛おしいさが合間って、胸がキュンとした素敵なお話しでした。更新、新作楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年10月4日 2時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:m o k a | 作成日時:2019年8月31日 22時

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