検索窓
今日:12 hit、昨日:17 hit、合計:20,611 hit

どん底 ページ25

仕事終わり 、誰も使っていない会議室のバルコニーで 、普段飲まないお酒を飲んで夜景を眺めながら考える 。


" A様 、もう深夜2時です 。 お酒はもう控えた方がよろしいかと 。 "

ジャービスが声をかけてくれた頃には 、いい具合にお酒が入っていた 。


A「 大丈夫 、 明日お休みだから 。 」


そう言ってまたお酒の瓶を開ける 。


トニー「 何をやってる 」


中から鍵をかけたはずの部屋の扉が開いて険しい顔のトニーが入ってきた 。


A「 トニー 、 こんばんわ 」


トニー「 何がこんばんわ 、だ 。 全く こんなに酒を飲み散らかして … 身体が冷えてるじゃないか 。 」

近付いてきたトニーは 、Aの肩に触れて驚いたようにそう言った 。

A「 1人で考えたくて 、ここにいたの 。 」

若干ふらつく身体を起こして部屋に入ると椅子に腰かけた 。

トニー「 いま何時だと思ってる 、とっくに家に帰って寝てる時間だろう 」

" こんな時間まで ずっとバルコニーにいたのか " と強い口調で叱る姿は まるで父親のようだった 。



時は遡り 、数時間前 。



A「 すきな 、 ひと 。 」


これで伝わると思っていたのに 、長い沈黙の後 バッキーは結局 " そうか " の一言で部屋を出て行ってしまったのだった 。


こんなに伝えても届かないのなら 、どうしたらいいのだろう 。 どん底に落とされたような気持ちになった 。


そして 、お酒に頼ろうと今に至っている 。


トニー「 それは全く酷い話だな 」


トニーは叱りながらも横に座り一緒にお酒を飲みながら今日あったことを聞いてくれた 。

伝える→←遅い決心



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (39 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
23人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。切なさと、愛おしいさが合間って、胸がキュンとした素敵なお話しでした。更新、新作楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年10月4日 2時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:m o k a | 作成日時:2019年8月31日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。