無意識 ページ22
バッキー「 修理 、 よろしくな 」
バッキーの腕を外し 、無事受け取るとAは " 任せて ! " と笑顔だった 。
バッキーはそのままラボのソファへ腰掛ける 。
A「 え 、ここにいるの ? 」
先程休憩室を勧められたバッキーだが 、 " ああ " とだけ返事をして付いていたテレビに目をやる 。
Aは戸惑いを隠すように修理を始めた 。
どうゆうつもりなのだろう とAの頭はフル回転 。 居て 、と言う時しか一緒に居てくれなかったはずなのに 、今更期待なんてさせないでよ と考えるだけで涙が溢れそうになって 修理の方に頭を使うようにした 。
いつもならうるさいくらいに話しかけてくるAが今日は静かだった 。
やっぱりおかしい 、 そう確信すれば バッキーはソファを立ち上がりAの横で修理する様子を見ることにした 。
A「 な 、 なに ? 」
" そんなに見られると集中できないよ " と困ったように笑うAにバッキーの胸が痛む 。
バッキー「 … 俺が何かしたか ? 」
A「 え っ ? 」
バッキー「 俺が何か気に触ることをしたなら謝るから 、 避けないでくれ 」
驚いてバッキーの目を見ると 、瞳の奥で悲しみが揺れていた 。
その目を見て初めてAは 知らないうちにバッキーを傷付けていたことに気が付いた 。
途端に罪悪感に苛まれる 。
A「 … っ ごめんね 、 バッキー 」
隠していた想いが心から溢れ出すように 、無意識にバッキーを抱きしめていた 。
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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。切なさと、愛おしいさが合間って、胸がキュンとした素敵なお話しでした。更新、新作楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年10月4日 2時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m o k a | 作成日時:2019年8月31日 22時