諦め ページ15
あれから バッキーは長期任務 、Aは研究者としても仕事をするようになってお互い忙しない毎日で会えない日が続いた 。
バッキーは 、ずるい 。
あんなに優しい声で おいで なんて言われたら世界中の女の子を落とせちゃうよ 、 なんてあの一件からバッキーへの恋心は止まる事を知らず 、むしろ加速する一方だった 。
ダイエットもお洒落も段々上手くなってきて周りからの評判もいい 。 男性から食事に誘われることも増えた 。 でも肝心の好きな人には会えていないこの状況が少し辛かった 。
A「 叶わない って分かってるのに 」
それでも 、少しでも可愛く見られたくて頑張ってしまう自分はなんて惨めなんだろうか 。
はあ と溜息をつき機械を操作するのをやめた 。
スティーブ「 最近 、元気がないのはバッキーが原因か ? 」
スティーブが困ったように眉を下げ 、ラボに入ってくる 。
A「 独り言聞くなんて趣味が悪い 」
スティーブ「 すまない 、たまたま聞こえたんだ 」
申し訳なさそうにスティーブは肩をすくめ言った 。
A「 恋って どうやったら諦められるのかな ? 」
スティーブ「 諦めるつもりなのか ? 」
A「 今 すきだって伝えても 、きっと困らせちゃうから 。 」
俯いてそう答えると 、 " 恋 って複雑で難しいな " とスティーブは頭を抱えていた 。
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岡P(プロフ) - 初めて読ませて頂きました。切なさと、愛おしいさが合間って、胸がキュンとした素敵なお話しでした。更新、新作楽しみにしています。頑張って下さい。 (2019年10月4日 2時) (携帯から) (レス) id: 8256504f4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:m o k a | 作成日時:2019年8月31日 22時