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蘭は言いたいことを言い終えてすっきりしたように次に言葉を紡ぐ男を呼ぶ。まぁ、そんな蘭の目線の先にいたのは言うまでも無く、あの男一択だったわけだが。
「次は竜胆な。」
反社には似合わないような笑顔を浮かべる兄の姿が竜胆の目にはどう映ってたのだろう。蘭はどこにでもいるような“良い兄貴”ではなかったし、竜胆自身も世間一般からは一生理解されないような立場に付くようになるのだろう。
……きっと、はみ出してしまったレールには二度と戻ることなんてできないから。
「……分かってるよ。」
眉を寄せながらも竜胆は頷く。
蘭とは違い、既に言うことを決めてあったのだろうか、ためらうことなく竜胆は口を開いたんだ。
「大将、俺達は一生着いていこうと決めてました。」
“竜胆がそこまで覚悟してたこと、知らなかった。”
多分、それはここにいる全員に当てはまる。
……蘭は知っていたのだろうか。
俺はまだ
浅くて狭い、これからも広がるのかすらも危ういチーム。
だから、マイキーに負けた?……いや、違うか。
「大将……先に逝かないでくださいよ。」
竜胆自身も今更なことだと分かっているだろう。
でも、確かに、そう願うことしかできない。そんな竜胆の気持ちが……、少なくとも昔の俺には分からなかった。
「絶対、後からそっちへいきます。待っててくださいよ。」
だからって早く来すぎたら許さねぇからな、元気でやれよ。
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作者名:羽瑠 | 作成日時:2022年2月15日 17時