【東リベ】拝啓､俺たちの大将へ｡【天竺】 (ページ1)

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拝ページ1

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ガタガタとカメラを設置したり掲示を準備したりと慌ただしく動いているのは鶴蝶。他の奴らも手伝おうかと言っていたけれど、自分が言い出したことだからと譲らなかった。
変なところで意地張ってんじゃねぇよ、馬鹿。

「鶴蝶がこんなことしようって言い出すの珍しくねぇ？」

蘭がそう言ったけど不思議なことにその場の誰１人として嫌そうな表情ではなかった。
……むしろ、そう。これから始まることを待ちわびていたかのような晴れやかで、なおかつ、穏やかな表情だったんだ。

「たまには良いんじゃねーの。」

その場にいる誰もが確かに竜胆の意見に同意していた。
自分たちらしくないことを自分たちらしく。
……きっと、そんなことを考えていたんだろう。

「ま、それもそうか。鶴蝶、カウントダウンよろしくー」

少しだけ空気が張り詰める中でカウントダウンの声を待つようにそこの空間にいる全員が息を潜めていた。
鶴蝶は周囲を見渡したあと、一呼吸置いて口を開く。

「よし、いくぞ。…………３･２･１」

全員が鶴蝶の声と共に息をのみ、同調した。
普段の彼ららしくはないはずなのに、どこか彼ら１人１人の本質と言うものを感じたような気がしていたんだ。

「｢｢拝啓､俺達(天竺)の大将へ！｣｣」

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