一級呪術師が烏野高校に潜入！？

過去編 ページ15

篠森side


私は普通の家庭から見たら幸せだったらしい




だけど私は幸せだなんて思ったことは1度もなかった


毎日毎日


父に暴言・暴力を浴びせられるこの生活の


どこが幸せだと言うのか




1度は母が止めてくれたが



止めた時に母が殴られたのが



嫌で嫌で


母には止めなくていいと言った




毎日が地獄だった




私の家は鈴の舞を代々受け継いできている




もともと母は再婚していて



元夫の家が呪術師家庭だったからだ



だが



女を産むと弱くなると言って



元夫は私を捨て



新しい子供を作ろうとした



だがそれを許さなかったのは母だった




母は私を探し見つけて逃げた




私は元父の血を引き継いでいるから



呪力はあった



暴力をしてきた父は



私には呪力があるんだから


めんどくさい舞をやる必要は無いと


いい 1度もやったことはなかった




それを周りの奴らは


気にもとめなかった



それにも父にも腹が立ち



母には申し訳ないが私は




家出をした









✂︎----------㋖㋷㋣㋷線-----------✂︎




その夜寒くなってきてお腹も空いてきた




どうすることも出来なかったので




仕方なく家に帰った



するとツンと香る鉄の匂い




嫌な汗が流れてくる





まさか




と思い





襖を開けると



そこには




見たことの無い化け物が




「あァそｫぼｫｫ」




『ﾋｯ』




母さん助けて



怖いよ



私がのうのうと家出をしている間に



こんなことが…




母さんの姿が見当たらない！




『か、かあさん？どこにいるの』






母「A！！」





母さん！！





ﾎﾞﾌｯ





母「良かったぁさぁ早く逃げるわよ！」





『母さんどうしよう！扉が全部塞がってるよ』




母「…」




『母さん？』




母「走って！！」




『えっ？』



母「速く！！」




母の聞いたことの無い




焦りの含んだ



真剣な声に勝手に体が動いた





母さんは？来ないの？




大丈夫絶対だいじょ ﾊﾞﾀﾝ





えっ




『？！』




母さん！！




『母さん！！待って！！行かないで！！』




母「早、く…逃、げて」





化け物が来てるなんて心底どうでもよかった





『母さん！！』




いっそこのまま母さんと一緒に死のうかな




と思い静かに目をつぶり攻撃を覚悟した





だがいくら待っても来ない



静かに目を開けると




前には見知らぬ男性の背中が



『だ、れ？』




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