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「…少なくとも僕には必要だけど」
こういうときにどんな声をかけてあげればいいのかよくわからない。
何が正解なのか、明確な答えが無いから慎重に言葉を選んだ。
「…まぁ、その言葉を期待して来ちゃったんだけどさ」
ここに、と言って部屋を見渡す。
伊沢さんは力なく笑った。
「あー…やばい、なんか涙とまんないわ」
ぐす、と鼻をすすって顔を隠す。
「ごめん…かっこ悪いとこ、見せたくないのに」
「…いいですよ、伊沢さん」
伊沢さんの腕を取って手を重ねた。
目を真っ赤にした伊沢さんの顔が露わになる。
「僕にはかっこ悪いとことか全部見せてくださいよ。恋人でしょ？」
「…山本にまで必要とされなくなったら困る」
「大丈夫です、伊沢さんが結構かっこ悪いことなんて知ってますから」
「は？ひど」
「そういうところも全部好きだもん」
う…、と伊沢さんは言葉に詰まったように口をつぐんだ。
「あーもう！！」
いきなり僕の膝に倒れこんできた。
僕が驚いて固まっていると、伊沢さんが口を開く。
「お前も運悪いなぁ、俺なんかに捕まらなかったら絶対可愛い彼女出来たのに」
「なんだそりゃ笑」
膝枕のような格好になって僕の顔を見上げる伊沢さん。
「ありがとう、山本」
「どういたしまして…？僕何もしてないけど」
伊沢さんはにこりと笑った。
今日初めて見た伊沢さんの笑顔にやけに安心する。
明日にでも福良さんと相談して、みんなで伊沢さんを労う会でもしようかな、そんなことを考えていると、伊沢さんはがばっと起き上がった。
「ごめん！目、覚めた。また明日から頑張れそう」
「よかった。あんまり頑張りすぎないでよー？」
「頑張りすぎないように頑張るわ」
「…それって頑張ってますね」
そんなくだらないことを言って二人で笑いあう。
そういえば、こんなゆっくりした時間、最近とれてなかったなぁ
「今日は泊っていきますか？」
「…お、そうだね」
伊沢さんがどこか妖しげに笑う。
そう言えばここのところずっとご無沙汰だったっけ。
まぁ、察しはついたけど今夜くらいは良いかな、なんて。
「腰痛いんだけど」「えー、ごめんって」とか言って一緒に出勤するのも悪くないか。
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最近お話が似たり寄ったりで申し訳ない…！
少し長めのizymを用意してるので許してくださいm(__)m
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Azusa(プロフ) - morさん» そうですね！私も創作意欲を失った訳では全く無いので少し落ち着いたら長編とかも書いてみようと思ってます(^-^)最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2021年1月13日 2時) (
レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
mor - 更新お疲れ様でした！再開される時まで待ってます！その時はizym長編とか最後のizymの続きとか読みたいです！ (2021年1月1日 20時) (レス) id: 06bc4acfa5 (このIDを非表示/違反報告)
Azusa(プロフ) - 緋歌梨さん» 本当ですね…治しておきました。わざわざ教えていただいてありがとうございます…！！ (2020年11月29日 21時) (レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - 19ページの9行目みんなには言ったのかじゃないですか? (2020年11月29日 20時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
Azusa(プロフ) - ゆゆーさん» 可愛いシチュのお陰です笑 リクエストありがとうございました！ (2020年11月14日 17時) (レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Azusa
| 作成日時：2020年9月13日 21時
