sgi×izw ページ30
izw side
「いーざーわーくーん」
「なんですか」
コンロでシチューを煮ていると、後ろからふわりと覆いかぶさってくる何か。
…いうまでもなく須貝さんである。
「ん…腹、減った」
「今作ってるんですから…てか、火使ってるからあぶない…」
ふわっと香ったのは須貝さんの家のシャンプーの匂い。
「なんですか須貝さん」
ふふ、と笑いながら須貝さんの方を見る。
「最近、お前忙しすぎんだよなぁ…」
「ありがたいことに、ね？」
「それはそうなんだけどさぁ…ふたりきりで会えるの少なくなって寂しいじゃん」
いきなりそんなことを言われ、少しきゅんとする。
「ふふ、だからこうしてたまの休日にご飯作ってるんですよ？」
「もう夜だもん…おわっちゃうー！」
「うわぁっ、そんな力込めないでくださいっ…あぶない…！」
「う…ごめん…」
須貝さんは俺を抱きしめる力を弱め、パチリとコンロの火を止めた。
「これでいい？」
「っ…そうじゃな、んん…」
顎を引き寄せられ、いきなり口づけられる。
「っ…き、きゅうにそういうの、ホントやめてください…」
「はは、かぁいい」
ふたたびぎゅう、と抱きしめられた。
首筋に須貝さんの息がかかってくすぐったい。
「…シよ」
須貝さんがそっと囁く。
俺も心の底で思っていたこと。
「…明日、仕事ですよ？」
「お前が次の日仕事じゃないことある？」
「あんまりない、けど…」
「だろ？」
ぐりぐりと額を肩に押し付けられる。
「…わかったから、先、シチュー食べましょ？俺が久しぶりに料理して作ったんですよ？」
「ん…食う、食うけど…その前に、伊沢食べる…」
「えぇ？笑変態っぽ…」
シャツの裾から指を滑り込ませてくる須貝さん。
「っん…わかった、わかったから…ここでは、やめよ…？ベッド、いこ…」
「っ！…ラジャ」
「っえ！？」
突然ぐらりと視界が揺らいで何かと思えば、須貝さんに抱きあげられていた。
「ちょ、自分で歩くって！重いし…」
「いーの、だまって運ばれてなさい」
それからこれでもかというほど優しくベッドに置かれ、ゆっくりとキスが落とされた。
「明日も早いから…お手柔らかに…」
「ん…できたらね」
fin
以上の3作品は亮さんリクエストでお送りいたしました。
どれも短めなお話になってしまって申し訳ない…
ちょっと最後に載せようと思っているizymが長くなりそうなので…
リクエストありがとうございました！
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Azusa(プロフ) - morさん» そうですね！私も創作意欲を失った訳では全く無いので少し落ち着いたら長編とかも書いてみようと思ってます(^-^)最後まで読んでくださりありがとうございました！ (2021年1月13日 2時) (
レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
mor - 更新お疲れ様でした！再開される時まで待ってます！その時はizym長編とか最後のizymの続きとか読みたいです！ (2021年1月1日 20時) (レス) id: 06bc4acfa5 (このIDを非表示/違反報告)
Azusa(プロフ) - 緋歌梨さん» 本当ですね…治しておきました。わざわざ教えていただいてありがとうございます…！！ (2020年11月29日 21時) (レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
緋歌梨(プロフ) - 19ページの9行目みんなには言ったのかじゃないですか? (2020年11月29日 20時) (レス) id: ef32365840 (このIDを非表示/違反報告)
Azusa(プロフ) - ゆゆーさん» 可愛いシチュのお陰です笑 リクエストありがとうございました！ (2020年11月14日 17時) (レス) id: 1e11c41067 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Azusa
| 作成日時：2020年9月13日 21時
