検索窓
今日:8 hit、昨日:7 hit、合計:14,455 hit

その3 ページ13

Aside




「なんとも惨めで情けない話だ。」




そう言い眉毛を下げ、少し悲しそうにする杏寿郎とは裏腹に、私の体は茹で上がったのではないかと思う程熱くなっていた。





先程の言葉といい、今の言葉といい、まるで私の事が好きなのではないか?と痴がましくもそう勘違いしてしまうような言葉ばかりだ。





『情けなくないです...。
 杏寿郎は優しくて、可愛くて、何事にも前向きで、いつも明るく元気で、皆んなに愛され、多くの人に尊敬されるほど、どこから見てもカッコいいんです!』





「うむ!Aもそうだろう!!
 明るい!優しい!元気が良い!
 だが、たまに元気が良すぎて無茶をする!!



『うっ』



そんな所がとても愛おしいと思う!!
君は惨めではない!Aはとても可愛いくて、柱の俺が胸を張って誇れる女性だ!!」





もう!ずるい!そんな事言われたら勘違いしてしまうじゃないか!!





「勘違いではない!!俺は君の事が好きだ!!
 Aが良ければ今すぐ籍を入れたいぐらいだ!」





『えっ?///』





「だが!それは出来ない!!
 竈門少年の妹が刀鍛冶の里での戦いで太陽を克服してから、鬼の出現が突然止まった!!



 鬼が突然絶滅したとは考えにくい!!
 近々大きな戦いが来ると考えている!!



 その戦いが終わった時。もう一度、俺の気持ちを伝えさせてほしい。それまではAの気持ちに応える言葉できない!!すまない!!」





『それは...どちらかがその戦いで死ぬかも知れないからですか?』





「そうだ!恐らく、次に鬼が出現する時は鬼舞辻無惨も出てくるだろう!!そうなれば、生き残る保証は出来ない!!」






『では私が守ります!』





「ダメだ!!君は治療に専念しろ!!」





『治療?私はご覧の通り元気一杯です!治療の必要など、』





「人間に戻る為の治療だ。」





『まさか。』





「胡蝶と珠世さんのお陰で近々完成するそうだ!
 Aはそちらの治療に専念するんだ!!」





『嫌です!そんなの無惨を倒した後にでも!』





「ダメだ!!無惨を討伐出来れば、他の鬼も同時に消滅できると考えている!!そうなればAは」





『そんな事どうだっていいです!!杏寿郎を失う事の方が!』





「よくない!君と同じ気持ちだ!!頼む。お願いだ。
 俺も君を失いたくない。...頼む。」





『....。』




私はどうしても頷く事が出来なかった。

その4→←その2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
163人がお気に入り
設定タグ:煉獄杏寿郎 , 煉獄さん , 鬼滅の刃   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

Azukizansu(プロフ) - まゆさん» コメントありがとうございますヽ(´▽`)/完結出来るよう頑張ります!! (2021年2月2日 20時) (レス) id: 9ac09cc0ed (このIDを非表示/違反報告)
まゆ(プロフ) - まさかの急展開に驚いています!!これからどうなっていくか楽しみです!これからも更新頑張って下さい! (2021年1月31日 23時) (レス) id: 89f8187042 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カルビ丼 | 作成日時:2021年1月29日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。