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67話 ページ18

俺の撃った矢は丁度標的の心臓部に、対する父様の撃った弾丸は見事に俺の腹部に三発食らった。


俺は真っ赤な花を咲かせ地面に崩れ落ちて行く父様だった物を見届けるとそのまま同じ様に地面に崩れ落ちた。



_暖かい。

傷口から広がって行くこの温度は俺の血液か。


彼奴は恐らく死んでいるだろう。


心臓部に直撃していた。きっと即死だ。





『……ははっ……ぼ……く……ださ……w。』



結局こんな所で終わってしまうのか。


彼女の死も無駄だったのか?


_否、それだけは俺が許さない。



俺は腹部に激しい熱を持った重い身体を引き摺りながら木の根本に手を当てた。


『っ……あ……。』


口を動かしたが、もう声が上手く出せず情けない音が出るだけだった。



ねぇ、神様。


もし本当にそんな者が存在するなら、お願いがあります。


彼女の元に連れていってください。



このちから(命の代わり)を返します。


もうこっちに戻れなくてもいいです。


でもきっと_



『……一人ぼっちは……寂しいよ。』



手を当てている木の根元が、緑色に発光した。








_彼女のセカイに連れて行って。



そこで俺は重い瞼をゆっくりと閉じた。

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あずき(プロフ) - 晋陽さん» ありがとうございます! (2017年6月25日 11時) (レス) id: e1f21a4d38 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続編おめでとうございます!これからもがんばってください! (2017年6月25日 10時) (レス) id: 698e01f38a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずき | 作成日時:2017年5月18日 1時

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