64話 ページ14
No side
彼が意識を手放し、その場は静寂に包まれた。
その中に凛としたプラチナブロンドの少女の声が響き渡る。
「……貴方は死なせない。例え私が消えても。」
そう言う彼女の目には確かな意思を灯していた。
目を固く閉じた少年の紅い華が咲いている左胸に手を当てると、その部分が淡い緑色に発光し始めた。
「……これ、血を繋がった相手じゃないと駄目なんだって。_でも貴方ならいいんじゃないかなって思ってる。」
そう少年に話し掛ける彼女は身体の一部が砂のように消えていた。
「……私の事、どうか忘れないでね。」
彼女が消える代わりに、少年の傷は次々と癒されていった。
そして彼が木の麓で規則正しい呼吸音で眠った頃、既に少女はその場に居なかった。
後日、少年は命に別状は無かったが、歩けなくなる原因不明の症状が現れた。
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過去編遂に終わります!
次からはまた現在の時間軸?に戻りますよ\(^o^)/
完結まであと少し……少し……少しのはず←
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あずき(プロフ) - 晋陽さん» ありがとうございます! (2017年6月25日 11時) (レス) id: e1f21a4d38 (このIDを非表示/違反報告)
晋陽 - 続編おめでとうございます!これからもがんばってください! (2017年6月25日 10時) (レス) id: 698e01f38a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あずき | 作成日時:2017年5月18日 1時