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｢……小島に連絡いれる｣
どうしようか悩んだ末に出た答え。
大晴と冷静にやり取りが出来る気はしなくて、小島を通して連絡を入れるのが今の自分の中で最善の方法だった。
取り敢えず、私は大丈夫だと分かれば大晴も連絡してくる事は無くなるだろう。
小島のトーク画面を開いて、ゆっくりと文字を打ち始めた時だった
｢待って｣
私が考え込む間、自分のスマホを弄っていた佐野くんが顔を上げては私を制止する。
｢あのさ、俺が小島くんにこの事話しても良い?｣
え?と素っ頓狂な声を発した私に向かって
俺のLINEにも連絡入ってた、と小島とのトーク画面を見せる佐野くん。
｢Aちゃんが嫌なら話さへんけど、俺が一緒に住もうって言い出したんやし、俺からちゃんと説明した方が小島くんも彼氏も納得いくと思う｣
｢それにAちゃんが最初から俺の家に来るつもりで家を飛び出したって誤解されたら嫌や。｣
佐野くんはどこまでもお人好しで、優しい。
｢じゃあ、佐野くんから今回は話してもらってもいい?少し落ち着いたらちゃんと私から大晴にも話す、から。｣
私の言葉に耳を傾けて
ん、そうしたらええよ。 と頷いた佐野くんは
｢……かけるで?｣
発信ボタンをタップする。
スピーカーにした端末からコール音が数回鳴った後に
｢もしもし? どした?｣
聞こえた小島の声。
｢あ〜、お疲れ様です。今電話大丈夫すか?｣
｢おん、長引かなきゃ大丈夫｣
｢…単刀直入に言うんですけど、昨日Aちゃんが1人で歩いてて行く宛ても無さそうやったから俺が保護しました。 暫くは俺が面倒見るんで大丈夫って"大晴"さんに伝えておいて貰えません?｣
落ち着いた声でそう告げた佐野くんが 私の表情を見ては口パクで "大丈夫やから"と言って微笑む。
｢晶哉って大晴の事知ってたん? …まぁ、今はそんなんええわ。 俺の後輩んとこに居るって言っときゃ良い?｣
｢いや、Aちゃんの後輩の"晶哉"って奴の家に居るって伝えておいてください｣
｢……お〜、分かった。そのまんま伝えとくわ。｣
切れた通話。
｢佐野くんありがとう｣
私の言葉に
ん〜ん、と笑った君は
｢やっぱコソコソするの好きやないし、好きな子には正々堂々勝負して選ばれたいから｣
いつから可愛い後輩じゃ無くなったのか。
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🧡 - お話を残してくださっていてありがとうございます。色々あるとは思いますが、主様のペースでまた更新してくださることを願っております。 (4月29日 4時) (
レス) @page25 id: ef4e505a5a (このIDを非表示/違反報告)
🍊 - 彼がいなくなってから4ヶ月が立とうとして、お話を消してしまう方も増えてきてある中、お話を残すと決断していただけたことがとても嬉しいです。小豆さんのペースで構いませんのでいつか続きを読める日が来ることを願っています。 (4月22日 0時) (レス) id: a96f846140 (このIDを非表示/違反報告)
お餅 - 初めまして。彼がいなくなってから、必死に彼の欠片をかき集めて過ごしています。小豆様の作品は今の私の心の安らぎです。無理をしない範囲で出来そうでしたら、どうか、彼が "いる" 世界を、彼と幸せになる夢を、見させてもらえませんか。勝手ですみません…。 (1月9日 8時) (レス) @page25 id: 6e897e6e41 (このIDを非表示/違反報告)
ゆりりん - 初めまして。とても好きな作品です。大晴くんメインのお話を探していてふらっと読み始めましたが、ぐっと惹き込まれ一気に読み進めていました😳何度も読み返しても面白く、ずっと読んでいます。これからも応援しています！ (6月17日 19時) (レス) @page19 id: c254f6da16 (このIDを非表示/違反報告)
未憂(プロフ) - お疲れ様です！大晴の作品🥰と思って読み始めたら晶哉が可愛過ぎて思わぬところできゅんきゅんしちゃいました💗 (5月23日 13時) (レス) @page17 id: 023bae73aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆 | 作成日時：2023年4月27日 21時
