4〜石川side〜 ページ5
「石川祐希、戻ってきました〜」
「「お帰りなさい〜」」
俺、石川祐希
イタリアのプロバレー、セリアAのリーグが終わり日本代表の合宿に無事合流した
そして
「お帰り、祐希」
「マサさん…。ただいま」
キャプテンのマサさんこと柳田将洋さん。
今は、日本でVリーグのチームに所属している。
「珍しいですね、マサさんが花とか持って」
「ああ…。これ?」
マサさんは少し暗い表情して
「今日、月命日なんだ」
「そうなんですか…」
少し浮かない顔をしてた
「なんか、ごめんなさい」
「いいよ。大丈夫だから」
そう言ってマサさんは出かけてしまった
「マサさん…」
ちょっと心配だ
けどマサさんなら大丈夫。
そう信じている
ーーーーーーーー
「石川〜。風呂」
「はーい」
部屋は3人部屋。
俺と関田さんと西田である。
「何見てたんだよ」
関田さんが俺のスマホを覗く
「いや、なんでもないです」
「そーいえばなんすけど」
西田が話す
「fortuneってところのケーキめっちゃ美味しいらしいですよ〜」
「fortune?」
えっ?
「fortuneってあの?」
知らないフリをしておこう
「はい。“コート上の…”なんとか?とか言われてた雛山Aさんの家のところ…」
「コート上?」
そこまで俺は詳しくないけど
「はい。祐希さんは知ってます?」
「いや。知らないけど…」
「よし!」
関田さんがいきなり立ち上がり
「明日、オフだろ?」
「はい」
「そーですけど」
「fortuneってところ?行くぞ!」
「「はっ??!!!」」
「いいから、行くぞ!」
「「おっ、お〜」」
不安でしかない
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作者名:凛恋時雨 | 作成日時:2020年8月8日 16時