花のように笑う貴方へ(yt*in)

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『あははは、面白いね、おまえ』



狼狽える俺を見てからからと笑ういのちゃんに、あ、やっぱり好きだわ、と思ってしまうなかなか単純な俺。




『あ、あの！一目惚れしました！付き合ってください！！』




勢い任せに告白した俺を、いのちゃんはぽかんと見つめた後、大きく吹き出して、腹を抱えて大爆笑した。


やっちまった、俺、中島裕翔、人生最大の失態。


終わった…と落ち込む俺の肩をいのちゃんは『わりーわりー』と涙目になりながらぽんと叩く。




『いいよ、付き合っても』


『え？まじ？！いいの？！』


『うん、おまえ面白いから好きになれそう』


『ぅゎ、まじか…えっと…あ、俺、中島裕翔って言います！』




自己紹介よりも先に告白をしてしまった俺にいのちゃんはまた笑って、『伊野尾慧』という名前を教えてくれた。


これがいのちゃんとの関係の始まり。

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