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「い〜のちゃん」
「なに」
「ふふふ、呼んだだけ〜」
え、なにそれキモ。
俺を後ろから抱きしめたまま、ゆーとが甘えてくる。
図体ばっか大きくなって、中身は2年前のまんまのゆーとに戸惑うのは俺ばっかりだ。
2年前、俺の卒業とゆーとの転校で離れなきゃいけなくなって、
元からちゃんとした繋がりがあった付き合いじゃないもんだから、連絡先とかも知らなくて、
せめてLINEくらい交換しときゃよかった、
って思ったのはゆーとが転校して１週間くらいしてからだった。
放課後、図書室の奥で、秘密のカンケイ。
思春期真っ只中の俺たちにはなかなか刺激的な響で、
まぁ別にえろいこととかする訳じゃなく、好きに喋って、たまに甘えて、甘えられて、みたいなそんな感じ。
俺は昔から自分が甘えたいタイプだったし。
年下だったけど、真面目でしっかりしたゆーとに甘えられるのは心地よかった。
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作者名：あずまる*
| 作者ホームページ：http://ma-no homepage
作成日時：2017年12月2日 14時
