とある少女の忠告 ページ15
公園のベンチに一人、超電磁砲は座っていた。
ため息を吐き、ブツブツとつぶやいている。
美琴「ツリーダイヤグラムは存在しない?じゃあどうやってあの子達を救うの?私のせいで…」
微かに震え、自分を責め立てた。
「どうして?」
そこに一人の少女が現れる。
超電磁砲は驚きそちらを向いた。
美琴「あ、あぁ!A!ご、ごめんね!心配かけて!」
お世辞にも心からの言葉だ、とは言えない。
「裏の世界を見たんですか。実験を」
疑問系ではない。キッパリと少女は言った。
「私にはどうする事も出来ません。裏に居ながらも表の世界で仮の姿で生きている私には」
そう、Aには辛い過去がある。だからこそ、だ。
美琴「…どうして知っているの?」
超電磁砲は疑問を持ち問う。情報を言った覚えはなかった。
けれど少女は言った。
「お願いです。自分で自分を責め立てないでください。私も、妹達を見捨てたくありません。でも、貴方にはこの世界を知って欲しく無かった。表で生きて欲しかった。」
美琴「じゃあどうしろっていうの!?」
美琴「計画を止める手段がない!みんなを巻き込みたくない!これ以上…これ以上どうしろって言うの!?」
はぁはぁと呼吸が乱れている。
「でも!必ず、自分を犠牲にしないで!私からの忠告です!これだけは絶対!聞いてください!」
超電磁砲は歩き始める。無言で立ち去る。少女はその場に崩れ落ちた。
「私は!また!守れないの?大切な人を!」
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EMIKO(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2020年2月18日 20時) (レス) id: 04697b5525 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蘭維 | 作成日時:2016年3月24日 17時