8.意志 ページ8
Captain America side
あの日Aと別れてから僕の人生は大きく変わった
僕に声をかけてくれたアースキン博士が合格をくれたあと、訓練生として日々訓練をしていた
エージェントのマーガレット･ペギー･カーターという女性が指揮をとった
女性のエージェント…
ペギーを見て彼女を思い出していたが、訓練は想像以上に厳しいもので。
通常訓練はもちろん、目の前に手榴弾なんかも投げ込まれた時があった
もちろん偽物だが、僕は気づかず被害を最小限にしないとと思って手榴弾を抱え込んだ
そのことがあってから、アースキン博士は僕をある計画に誘った
"スーパーソルジャー計画"
超人血清を体に投与して強靭な肉体、超人的な力をもたらすという計画だ
僕はそれを引き受け、実験台となった
過去に失敗例もあったらしいが、今回は成功
僕はあの喘息持ちの貧弱な体からスーパーソルジャーになったんだ
でもいつも気にかかるのはAのことだった
あの時何か言うべきだった…
またね、と去っていってしまった彼女にかける言葉がなかった
だから今度会った時は…
…いや、会えるのか
彼女は今何をしてるんだろう
僕はキャプテンアメリカになった今、国民の戦争への士気を上げるためにCMなんていうものを撮影したり
可愛い女の子たちを背に民衆に演説をしたり
いわゆる戦争のマスコットだ
戦争から帰還した兵士たちからは罵声を浴びせられるし。
僕がやりたかったのはこんなことじゃない
演説の舞台裏でそんなことを考えていた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 97人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
