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5.お互い ページ5
徴兵検査の書類をポケットに入れたまま2人と会場に向かった
その途中で2人は自分のことを色々話してくれた
バッキーはあの憧れの107連隊に配属され、明日からイングランドに派遣されるらしい
ここでの最後の夜を楽しむためにも博覧会兼パーティーに行くという
「女の子を2人誘ったつもりだったが俺が独り占めかな」
ついでに人気者らしい
ルックスも良く、さっきのように勇敢でもある
女の子が放っておくわけがない
「僕は頼んでないぞ」
スティーブは、私と同じように兵士として国の役に立ちたいようだが
喘息持ちで、とても貧弱な体らしい
だが正義感が強く、何より人の役に立ちたいという思いがとても強い
徴兵検査に何度も志願したがその度に不合格を告げられていたという
「君は？」
バッキーが聞いた
そういえば話を聞くだけで私のことは何も話していなかった
「私も国のために何かしたいと思って志願したけど女じゃ囮にもならないって不合格になったの」
父に憧れたことだったり、さっきの徴兵検査での男の態度だったり。
いろんなことを話してつい夢中になってしまったが
2人は軽蔑せず共感してくれて、スティーブもその貧弱な見た目から散々馬鹿にされてきたと言っていた
そんなことを話しているうちに、賑やかな会場にたどり着く
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