恋、諦めました(緑) (ページ5)

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「初めてやし、小夏ちゃんと一緒にしとくか？」

「そうですね、その方がAも安心でしょ？」

「いや…まあ、はい」

簡単に事を進められてもう抵抗する気も無くなってきた

「贅沢やなぁ」

iPadか何かに打ち込みながら村上さんが言った

「何がですか？」

さっきの会話からして金銭的な何かかと思い

思わず反応してしまった

こんなとこ来るなんて思ってもいなかったから

手持ちなんてこれっぽっちもないぞ…

「亮と大倉の組み合わせや。
2人はうちで１位２位の成績やからな」

「確かに！贅沢ですねぇ」

「ま、だからといって金額が変わるとかそういうのはないから安心してな！」

不安が顔に出てたのか、そう言ってくれた

「ほな2人呼んでくるわ！待っててな！」

「はーい！」

村上さんがいなくなったのをみて、小夏に話しかけた

「私人見知りするし、何も話せないと思うんだけど」

「大丈夫大丈夫！ここの人はプロだからちゃんとリードしてくれるよ」

「その大倉さんって人もきっと楽しくないよ」

「そんなに奥手だとチャンス逃しちゃうよ？」

真面目な顔で言われた

小夏はほんとに、私の心配をしてここに連れてきてくれたのかも

ありがたいけど、私にはもういいかなって思ってしまう

「錦戸さん！」