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「俺は村上信五っていいます。
一応、ここでは受付とか説明だったり、主に経営の方を担当してます」
さっきまで関西弁で喋ってたのに
(なんで関西弁なのかは知らないけど)
いきなり標準語になって、案外真面目そうで。
ここは意外としっかりしてるところなのかも
「どうも…」
「あとは、横山裕っていうオーナーとあそこのバーにいるのが渋谷すばる。」
自分も名乗るべきなのか、迷っていると
「村上さん！今日は誰が空いてます？」
小夏が嬉しそうに聞いた
「えーっとな…亮は小夏ちゃんやろ？まるとやすも埋まってて…空いてるのは大倉やな」
何人いるのか、わからない名前がポンポン出てきて
もう私が帰るという選択肢はないようだ
「たっちょんかー。いきなりハードル高くておもしろそうですねぇ」
小夏がニヤニヤしてる
「私やだよハードル高いなんて。
…渋谷さん？でいい。」
「すばるは人見知りするで！笑
とくに若い女の子となると酒が入らないと話が進まんって言ってたなあ」
ホストやってるのに人見知りする人なんていたんだ…
人見知りって聞いて少し親近感が湧いたけど
「年まあまあいってる人に人気」なんてことを聞いて
どんな人なんだろうとちょっと笑ってしまった
そして結局、そのハードルの高い人を指名したことになってしまった
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