鴨川 ページ2
ふと、毎日が嫌になることがある。
今がそう。
・
いつの間にか、ここ
京都での生活をはじめて1年が経った。
毎日当たり前のことを当たり前に
たんたんとこなすだけの日々に
なんとなく息苦しさを感じてる。
だから、どこかこのやつれた心が
元気になるような場所に行きたい。
1番栄えてるだろう四条河原町あたりには
料理教室やヨガ、買い物、、、よく行くから
そこは思い切りわたしの日常の中にあるわけで。
今はそんな気分じゃない。
だからそういう場所じゃなくて、
もっと非日常的な場所がいい。
心が生き返るような…
どこか。
・
【とりあえず、”外に出てみることから始めよう”】
悩む時間がもったいない。
あてもなくあるのもそれはそれでいい。
ふとたどり着いた先にもしかしたら
違う世界が広がっているかもしれない。
マンションのエントランスを出て
とりあえず歩く。
御所の方へ向かって、とりあえず歩く。
今日の気温はだいたい26度前後で、晴れ。
最高の散歩日和。
御所に入るとたくさんの緑、人、神社が。
この時期は特に、葉があおくて鮮やか。
新緑はパワーがみなぎってるよう。
見ているだけで癒される。
御所の道は砂利でなかなか歩きにくい。
思いの外、進んでなくて笑えてくる。
それにずっと同じような景色が広がってるから
迷子になりそう。
(…ワタシハ ドッチヲ ムイテンダ？)
しかも
気温はほどほどでも日差しが強いし、日をよける
建物もない。
脇の草が生えてる道へ移動すると
日陰になっていて、ちょうど良い。
大きな木をしたから見上げると青々とした葉の間から
太陽の光がさしこんでいて、ものすごく綺麗。
ケータイを取り出し カメラを向けると
太陽の光が神秘的に映り込み
幻想的な一枚に。
自然に触れ、少しずつわたしのトゲトゲした気持ちも
まるくなっていくような気がした。
御所を抜け、出町柳に向かって歩く。
商店街には昔ながらのこんにゃく屋さんや
有名な和菓子のお店からオシャレなダイニングまで
いろいろあって魅力的。
商店街を見ながら少し歩くと橋が見えてくる。
鴨川だ。
少し歩き疲れた私は 鴨川でちょっとひと休みする
ことにした。
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作者名：meeeta. | 作成日時：2017年6月13日 14時
