信じる強さ。 (ページ5)

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Ｎｏ．5 ページ5

あ、昨日あのまま寝たんや。

今日は、照史と望とラジオか。

それ終わったら今日はもうなし。

よし、頑張ろ。

ー楽屋ー

『おはよ』

楽屋につくと照史はもう着いてた。

橙「おはよー」

特にやることも無いけど、寝る気分には何となくなれんくてスマホをいじってた時、照史が口を開いた。

橙「なぁ、流星」

『…ん？』

橙「……なんかあったら1人で抱えんと俺らに言うてええからな」

正直そんなん言われる思ってなかったからめっちゃびっくりした。

でもきっと、照史も口だけなんやろーな。

『…別に1人で抱えてへん』

橙「じゃあ、昨日はどしたん？
取材後から流星なんか元気なかったけど、」

『疲れ溜まってただけ。』

なんで、また昨日の話すんねん。

嫌でも思い出すやん。

橙「流星、俺らってそんな頼りないか？」

なんでそんなこと聞くねん。

今更？
今までだってなにも相談なんかせんくてもそんなこと言わんかったのに。なんで急に。

『………』

橙「…流星？」

『…なんで、？
全部全部包み隠さず話さなあかんの？
例えメンバーやとしても、？
話した所でなんなん。
最後は結局1人になんねん。』

橙「そんなん話してみな分からんやろ？
俺らは流星を1人になんてさせへんよ？
家族やって居るんやし、1人では無いやろ？」

〝家族やって居る〟

『…口だけやろ(ﾎﾞｿｯ』

橙「え、？」

俺は机を思いっきり叩いて立ち上がった。

『どうせそんなん口だけや！お願いやからさ、これ以上俺に突っかからんといてや。……助けるって、支えるって言われても。
皆の事を心から信じる程、俺強ないって…』

橙「…メンバーの事信じられへんってことか？」

照史はさっきよりも低い声でそう言った。

『………俺には無理や』

きっと怒る。そう思った時に楽屋の扉が開き、望が来た。

でも、直ぐにやばい空気だって思ったのか固まってる。

『…俺、ちょっと飲みもん買い行ってくるわ。』

そう言って俺は足早に楽屋からでた。