ヤンキー系な紅一点 (ページ13)

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撮影中フラッシュと体制を頻繁に変えるせいで、お腹と腰の痛みが酷くなってる。

「A大丈夫？」

『ちょっと辛いかも。
でももうすぐだし大丈夫だよ』

「無理すんなよ。
辛かったら寄りかかっていいから」

耳元で樹が気を使ってそう言ってくれた。
その言葉に甘えて、樹に体を預ける

「珍し笑今日は甘えんぼでちゅね～笑」

『うるさいなぁ笑実は心配なくせに笑』

寄りかかるのと同時に、腰に手を回して支えてくれた。
いつもより力が強いから、相当心配させてるんだなって。

「だって、お前が頼ってくるってあんまないんだもん笑」

『何それ笑笑ねぇ、その笑顔きもい笑』

「キモいってなんだよ笑」

呑気に話してる間に、撮影が終わった。

その瞬間、気が抜けたのか視界が一瞬歪んだ。

「危なっ、まじで大丈夫？」

『多分貧血かな』

「今日のデート、映画じゃなくて家にしよ？」

『えぇ…やだ』

「やじゃない。来週でも行けるでしょ、映画ぐらい」

『でも久しぶりの…』

樹side

Aの顔色が悪すぎる。若干汗もかいてるし。
しかも珍しく言うこと聞くし。相当無理してる。

今日のデートは家にした方がいいな。
久しぶりのデートだから楽しみにしてたけど。
これはしょうがない

「今日のデート、映画じゃなくて家にしよ？」

フラフラしてるAに言うと、嫌そうな顔するけど、無理してもっと体調崩したら、俺がもたない

『でも久しぶりの…』

Aがそう言った瞬間、気を失った。

「A大丈夫かー？？とりあえず楽屋行くぞ」

額にはものすごい量の脂汗が湧き出ている。
顔色もさっきより白くなってる。

貧血か。
こいつちゃんと薬飲んだ？
絶対飲んでないよな。

「マネージャー！」

マネージャーにAの着替えや毛布など必要なものを用意してもらった

Aside

目を開けると楽屋にいた。

『あれ？』

「目覚めた？お前薬飲むの忘れてただろ」

『あっ！っいった…』

スタジオ着いてから飲もうと思って、飲んでなかったけ。

「落ち着けって笑
顔色もさっきより良さそうだし大丈夫そうだな」

『ごめん、心配かけて』

「いいよ。取材は7人で来た時で大丈夫だって
だから今日は帰ろ？」

『…デート…』

「今日はAん家な。
その代わり来週映画見たあと、前から言ってた高いレストラン行こ？」

『うん。ごめん…泣』

「泣くなって笑あとごめんじゃなくて？」

『ありがとう…』

「んっ、ほらはやく帰ろ！」

『うん』