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NOside
岬「A...会いたいよ」
岡本「岬...大丈夫。きっと会えるから」
岬「うん」
もう1週間も会えていないのです。親友である岬は心配でなりません。
山田「俺、行ってくる」
知念「ダメだって。A来るなって言ってたでしょ」
山田「でも!!...Aのことが心配なんだよ」
それは彼氏である山田涼介も同じことだったのです。
嵐はというと...
相葉「俺たち、学校行かなくて大丈夫なのかな」
ひかり「学力的には問題ないけど...学校の治安が心配ね」
二宮「私行ってきます。怪我もしてないですし」
櫻井「いや、行かなくていい。ただでさえ、状況が悪いのに、ひかりと智くんという主戦力が怪我で動けない今、Aの手を借りないといけない。下手に動くよりも、ここで静かに待っていた方がいい」
松本「...そっか」
大野「翔くんが言うなら、そうするか」
今、両学校は女王様が不在なのです。
それがどう影響を受けているのでしょうか。
午後7時、麻友美さんがワゴンに食事を乗せてAの部屋に向かっておられます。
コンコンコン
麻友美「お嬢様、お食事をお持ちしました」
毎度の事ながら返事はありません。
いつもなら、そのまま部屋の前に置いておくはずですが...今日は違いました。
麻友美「...お嬢様、失礼を承知の上でお部屋に入らせて頂きます」
麻友美さんは神妙な面持ちで、鍵を取り出し解錠しました。
そして、震える手でドアノブを掴みました。
麻友美「失礼します!」
勢いよく開けると、部屋は真っ暗で何台ものパソコンの前にAがメガネをかけて座っておりました。
麻友美「お嬢様、目が悪くなりますよ」
A「構わない」
麻友美「お嬢様、健康に悪いです」
A「構わない」
麻友美さんが話しかけてもそう言うだけで、1ミリもこちらを向きません。
A「用がないのなら、出ていきなさい。私は今すごく...忙しいの」
麻友美「...失礼しました」
麻友美さんは口を固く結んで廊下に出ました。
Aが熱中すると誰にも止められないことも、今行っている作業もJUMPのためということも麻友美さんは知っています。
AはJUMPのためなら自分の命も投げ出す覚悟があることも、知っているのです。
止めることも出来ない麻友美さんはまたいつものように部屋の対面に立っていたのです。
涙は出ていましたが。
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あややま(プロフ) - あややまさん» 間違いです (2020年7月5日 22時) (レス) id: 19b6ab4822 (このIDを非表示/違反報告)
あややま(プロフ) - あややまです (2020年7月5日 22時) (レス) id: 535db6d6e3 (このIDを非表示/違反報告)
やぶねこ(プロフ) - 今日初めて読みました!!めちゃくちゃ面白いです!!続きが気になります!更新まってます!! (2019年8月13日 23時) (レス) id: 9dd53b3b35 (このIDを非表示/違反報告)
宵の桜吹雪(プロフ) - とても面白いです更新頑張です (2019年5月21日 22時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あややま | 作成日時:2019年4月20日 12時