学園の女王様3

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Aside

「っ．．．」

朝日が眩しくて目が覚めた

櫻井「よく寝てたな」

「うん。まぁ．．．ｱﾀﾀﾀﾀ」

櫻井「あの体勢で寝たらそうなるよな笑」

「だよね苦笑」

夜中看病をした部屋で椅子に座っていたらそのまま寝ていて、ガラケーのように二つ折りの姿勢で寝ていたらしい

かかっている布団は翔が掛けてくれたのだろう

櫻井「一応起こしたんだけどな、起きなくて。それで普通の体制にしようと思ったんだけど無理だった」

「いいよいいよ」

4人とも包帯は痛々しいけど、うなされてもいないし、顔を歪めていない

智とお姉様の間ではニノが丸まって寝ている

松潤と相葉ちゃんの足元にあるシーツのシワはきっと翔がそこに頭を置いて寝たということだろう

『起きたら．．．聞かないとね。色々』

櫻井「．．．そうだよな」

朝の9時を告げる時計の音が屋敷に響いた

平日の学校がある日とは思えない時間に起きたな

皆の顔を確認して伸びをした

バルコニーへ出ると、庭で麻友美さんが花に水をやっていた

ﾊﾞﾀﾝ

「なに．．．？」

櫻井「有岡？」

有岡「今日は4月15日だな！」

「それが？」

有岡「だな？」

「うん」

．．．誕生日？でも今日は(8月9日．．．

有岡「．．．酷い！」

「あ、ちょ．．．」

櫻井「言ってあげた方が良いんじゃないか？本当は4月15日じゃないって」

「メタ発言はやめてよ」

ひかり「．．．ぅ」

廊下の端までダッシュしていく大ちゃんが入ってこないように、見送って鍵を閉めた

ひかり「ニノ？」

櫻井「昨日遅くまで頑張ってたからな。その包帯はニノが巻き直したんだぞ？寝にくいだろうからって言って」

ひかり「そうだったんだ」

お姉様がベットから降りようとしたので急いで止めた

「まだ動いちゃダメ」

ひかり「でも、私ほぼかすり傷だよ？」

「ほぅ．．．？切り傷が深くて針で縫ったのにですか？」

櫻井「今はかわいい妹の言うことを聞いた方がいいぞ。あとでたっぷり話も聞くことだし」

ひかり「分かった。おやすみ」

ニノが握っていた布団と同じものを渡した

お姉様の大好きな洗剤の匂いだ

おやすみなさい

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