広がる幸福 ページ3
亜嵐side
隼からもらった種を
俺が誰かにあげる
人から人へ
幸福のバトン
幸福が広がる
笑顔増える
考えたことなかった
隼らしいや
隼「ね！そんな世界最高だよね！」
最高だよ
ほんと
静かに俺はうなづく
隼「亜嵐くんにはたくさん迷惑かけたから…
亜嵐くんをこれ以上悲しませたくないんだ」
そんな…
そんなことないよ
俺だってたくさんみんなに迷惑かけたし
隼「勝手にいなくなってごめんね」
やめろよ…
亜「そんな事言うなよ…」
やめろよ
隼「ほんと、前触れもなくごめん
ほんと亜嵐くんには辛い思いばかりで…」
そんなことない
一番辛いのは隼自身なのに
俺は無意識に隼を抱きしめた
腕のなかにいる隼は
いつもより小さく感じた
消えてしまいそうなくらい小さい
亜「そんなに、自分だけせめるな！
辛いのは俺だけじゃない
一番辛いのはお前だろ…」
隼「亜嵐くん…」
いつもよりか細い声で俺の名前を呼ぶ
隼「俺、もっと亜嵐くんといたかったよ
もっとやりたいこと沢山あったよ…
もうやだ」
隼…
隼「亜嵐くん…
俺らと一緒にいるなんて言わないでよ
亜嵐くんは
生きてよ
生きて生きて
世界で一番幸せになってよ｣
“”生きて生きて世界で一番幸せになってよ”
そうやってお前は笑うんだ
そんなお前の笑顔にどれだけ救われただろう
お前のそんな笑顔がこれから見れないと思うと
めちゃくちゃ辛いけど
俺は前に進むよ
亜「わかった…
俺は生きて生きて生きまくって
世界で一番幸せになってやるよ
約束する」
俺は今、誓うよ
亜「俺は前に進むよ」
もう一度、俺は隼を強く抱き締めた
俺の腕の中で静かに呟いた
“”俺を忘れないで”
忘れるわけない
どれだけ時が経とうと忘れない
隼の言葉に答えるように
もっと強く抱き締めた
隼「亜嵐くん…苦しい」
あ、ごめん
強く抱き締めすぎたみたい
亜「ま、いいじゃーん」
隼「やめてよー」
ふたりのこの空間に笑い声が響く
この瞬間、絶対忘れない
隼「あ、そうだ！
亜嵐くん、玲於が呼んでたよ
部屋にいるとおもうから｣
そういって俺を玲於のもとへ
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
「俺が幸福の種か…幸せになってよね
亜嵐くん…」
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りな(プロフ) - やっぱこのお話泣けます(>_<)苦しいけど亜嵐くんは生きなきゃですね！ (2018年12月28日 1時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未生 | 作成日時：2018年12月26日 11時
