幸福の種 ページ2
亜嵐side
俺の気持ちは最初から変わらない
俺は戻るなんて考えなんてないんだよ
夢ならば覚めなくちゃいけない時間
まだ覚めたくない
もう覚めない
俺の気持ちは部屋に戻っても変わらない
部屋に戻って
ただぼーっと
時が経つのをまっていた
何も無い空間
俺の心臓の乾いた音しかしない空間
この空間に音が響いた
誰かが部屋を叩く
隼「入っていい？」
亜「あぁ」
俺の返事をきき、入ってきた隼
部屋に入るなり
ひとつの写真を見つけ喜ぶ
隼「これ！懐かしー！」
隼が見つけた写真は
俺と隼が優勝した高校の文化祭のお笑いコンテストの写真
隼「こんときやばかったなーw」
俺も楽しかった記憶が蘇る
亜「あん時が笑いのピークだったかもなw」
隼「ピーク終わるのはやっ」
何気ない会話で盛り上がる俺たち
亜「隼はあん時から変わってないよな」
隼「え？そーかな？すこしは変わったよ！
ほら、体格とか？身長伸びた！あとねー」
変わったことを一生懸命探す隼
もうこれ以上変わらないと思うと悲しくなる
隼「あとはねー…って亜嵐くん泣いてる、？」
亜「え？」
無意識に泣いてたみたい
隼「もーじゃ、これで笑顔にしてあげる！
小森カッター！」
懐かし
亜「うけねーよw」
隼「えー」
隼「じゃ、これは！小森ワーップ！」
ふふっ
隼「あ、笑った！亜嵐くん笑った！」
お前はいつも人のことばかり
亜「お前はいつも笑顔にしてくれる
いつも俺を幸せにしてくれる
隼は俺の幸福の種なんだよ」
隼は俺の幸福の種
俺はいくつもらただろう
隼から数えきれないほどの種をもらった
隼「じゃー俺が種なら、俺めちゃくちゃ亜嵐くん種まいたね！
あ！じゃあその種が花になったらやばくね！
めちゃくちゃ幸せじゃん！亜嵐くん！」
え？
たしかにそうだけど
幸福の種が花になることなんて考えたことなかった
でも、隼たちがいない世界なんて
隼「亜嵐くん
俺があげた
幸福の種、花咲かせてよ
それで花咲かせたら
次は亜嵐くんが違う人に
種をあげてよ」
俺が今度はあげる番
隼「そしたら、いろんな人が幸せになるでしょ？
俺があげた種が亜嵐くんの手によって
どんどん広がっていく
人から人へ
幸せが広がる
笑顔が増える
そんな世界、最高じゃない？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りな(プロフ) - やっぱこのお話泣けます(>_<)苦しいけど亜嵐くんは生きなきゃですね！ (2018年12月28日 1時) (
レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：未生 | 作成日時：2018年12月26日 11時
